父の会社の仕事について、女性はこう語る。
「出張であちこち飛び回り、地元にほとんどいないのでプライベートの時間も少なく、肉体労働で体力も消耗する。28歳なので年齢的にももう体がもたないし、労働環境と給料が見合っていないと思った」
給料からも分かる通り、役員とはいえ優遇されていたわけではないようだ。しかも女性は
「同じ現場で仕事をしている男性たちに月収を聞いたら1.5倍~2倍以上の人もいた」 「ミスをして社長である父親の逆鱗に触れると給料を減らされる時がある」
など、「数年かけて色々とおかしいことに」気がついたという。むしろ身内だからこそのやりたい放題があったのだろう。その後「強い引き止めもあったがなんとか仕事を辞めることに決まった」と女性は報告している。
ただ、今後の生活については強い不安を感じていようで
「両親とはもう一緒にいたくないので家を出ることも決めたが、今まで父親に怒鳴られて暮らしてきたせいか意思も弱く自信も無いので、次の仕事を見つけても上手くいくか不安。新しい生活も、親がいないという幸福はあるが自分なんかがやっていけるのか不安」
と語る。だが、不本意な低収入の職場とは、家族のしがらみも含め離れることができる。最後は「とにかくやるしかないという気持ちです」と前向きに綴っていた。