女性は、「田舎なので家賃は安いが、車の維持費がかかる。ガソリン代も上がっていてキツい」とこぼす。
「生活がまったくできないわけではないが、急な出費があればすぐに月の収支は赤字転落だし、貯金がほとんどできないのでこれが何年も続くと思うと気が重い」
北海道に住む別の30代後半の女性(流通・小売系/未婚)も、契約社員として働いている。女性は手取り18万3000円、年収およそ200万円。地方政令指定都市のアパートで1人暮らしをしており、
「毎月2万円を定期で積み立てているが、家賃などの生活費を差し引くとまず余裕はなく、結局積立から取り崩して赤字が続く。例えば病気、ご祝儀のほか、配信ライブなど1万円未満の娯楽を楽しもうと思うと絶対に貯金はできない」
と悩みを打ち明けた。さらに、契約社員の給与事情や転職活動についても切実に綴る。
「仕事は契約社員で年俸制。コロナ禍で業績が悪化し、業績給などは以前の3分の1。もともと(年)5~6万円程度なのでほとんどないようなもの。転職活動も行っているが、地方で30代以降の正社員採用などあるわけなく、現状を手放すとさらに収入は悪化する見込み。手立てがない」
30代以降の正社員採用がまったく無いかどうかは不明だが、少なくとも女性の周囲には見当たらないようだ。