女性は生活費を抑えるため、パートナーと同棲生活を送っている。

「家賃や光熱費は2人で生活しても2倍にはならないため、節約のために同棲をし、少しだけ生活は楽になりました。パートナーもほぼ同程度の手取りです。節約生活を続け、お金のかからない趣味をし、衣服やメイクや美容院代はTPOを守る最低限で収め、決して贅沢をしなければ生活はできます」

「ただ、大きな病気・怪我には対応できないですし、教育にはお金が必要ですのでもちろん子どもは持てません」

生活できるとはいっても、決して余裕はない暮らしぶりがうかがえる。女性は自身の生活を維持することに精一杯なのだろう、「本当に申し訳なくも、親に介護が必要になってもサポートもできないと思います」とこぼす。

「施設に入れてあげられるお金はないですし、自分が介護をしたら少ない収入がさらに減り、本当に生活できなくなってしまいます。年金は期待できない年代ですし、退職金もありませんので、この手取りからなけなしの貯金はしていますが、足りないことは明らかです。老後、退職後などは存在せず、死ぬまで働く気ではいます」

一生涯にわたり大きな怪我や病気をしないことを前提に、なんとか生活が成り立つ状態。今の時代、“ゆとりある老後生活”は、もはや贅沢になってしまったのか。