天下り社長についての“無能ぶり”をこう語る。

「名ばかりの効率化合理化を優先するあまり、リスク検証だけでなく、マーケティングも無視し、社会情勢にも無頓着である」

また、前述の通り社員と交流せず私腹を肥やすだけという社長の下、社員はやる気をなくしているそうだ。「ベテラン社員の退職後の雇用条件も極めて悪く、ノウハウを残すということをせず退職する」という酷い状況だという。ろくな再就職先もないまま引継ぎもせず職場を去ってしまうのだろうか。いずれにせよ、熱意のなさがうかがえる。

辞めるのはベテラン社員ばかりではない。

「中堅社員も見切りをつけて転職するし、そんな状況を見て若手も辞めていく。業務量は増え1人あたりの負担も増加し、ヒューマンエラーも増加している」

「付与される年休は完全取得をしている」

人手不足の悪循環が起きているようだが、これに対して残った社員たちが出した結論がこうだ。

「その様な状況下では、仕事をした方が負けで、皆表面の与えられた業務しかしない。積極的に仕事をすると、負荷だけが増えるため、静かなる退職を社員で実践している」

驚くことに職場全体で「静かな退職」にスイッチしたのだ。「親会社は日本の誇る企業であり、簡単には潰れない安心感もあるからである」と理由を念押し

「よって、私も会社の風潮に習い、静かなる退職を日々実践、付与される年休は完全取得をしている」

と自身のスタンスも明かす。一方で、「数年前は、こんなでは無かったが、天下り社長が無能で、役員が迎合すると駄目になる典型事例」と嘆くように書いており、最後に本音をこう明かした。

「次の社長に期待するが、自己研鑽だけは忘れず実践している。本当の退職のために」