もちろん、この演説を聞いて入社意思が高まるはずもない。その後、再度「厨房の責任者の方と3人でも面談」をしたが、まず初めに「今回は辞退させていただきます」と伝えた。厨房の責任者からは、「なぜですか?」と聞かれ、正直に答えたという。
「人事部長の方とのお話内容を簡単にお伝えしてそのまま退席しました。後日何度かお電話いただき謝罪をしていただき、再面接をとお誘いを受けましたがお断りさせていただきました」
当然の決断だろう。幸い翌日は、別のホテルの面接で好感触を得た。
「既存の働き方を変えていこうという考えが強く(中略)とても好印象で入社させていただきました」
入社先が決まってホッとしたことだろう。
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料理長となった数年後「人事部長の方が面接に」まさかの再会
ところがその後、思いがけない出来事が起きた。
「この業界とても狭いもので約10年後、いろんな方との繋がりで料理長やらせていただいたレストランに、当時面接をしていただいた人事部長の方が面接に来られ再会」
狭い業界とはいえ縁があったのか、意外な形で立場が逆転していた。
「当然のように相手方は覚えてはいませんでしたが、お話させていただいた感じで当時の考えがそのまま色濃く残っているようでしたので丁重にお断りさせていただきました」
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【シリーズ:失礼な面接官たち】


