アイデムは12月23日、仕事探しに関する調査結果を発表した。調査は11月にネット上で行い、同社運営の「イーアイデム」の会員330人から回答を得た。
仕事探しをする理由を聞くと、43.9%が「新型コロナウイルス感染症が影響している」と回答した。希望雇用形態別にみると、最多は「派遣社員」(54.5%)だった一方で「契約社員または嘱託社員」(39.1%)が最も少なかった。
「得意分野だけでは中々難しい。方向性を変えてチャレンジするしかない」
新型コロナウイルス感染症拡大の前後で「仕事を選ぶ際の条件を変更した」(39.7%)という人は4割。内訳は「以前より応募数を増やして活動している」(15.8%)が最多で、次いで「希望する仕事内容・職種を変えた」(11.5%)、「勤務環境の条件を変えた」(10.9%)などと続いた。回答者からは、
「電車通勤はリスクが高そうなので、徒歩で通える、これから開店する新人教育のある業界にした」(パートまたはアルバイト/女性/50代)
「出来るだけ自宅から近く、公共交通機関利用を少なくした。派遣から正社員に変え、生活を安定させるため、希望給与を上げた」(正社員/女性/40代)
といった声が挙がった。中には「得意分野だけでは中々難しい。方向性を変えてチャレンジするしかない」(女性/50代)という人もみられた。
また、「自分の社会人基礎力をどう評価するか」と聞いたところ、「自信がある」とした人が最多だったのは「規律性(社会のルールや人との約束を守る力)」(95.1%)だった。「社会人基礎力」とは、経済産業省によって定められた、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力であり、3つの能力、12の能力要素からなる。
2位以降は「傾聴力(相手の意見を丁寧に聞く力)」(90.3%)、「情況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)」(87.5%)、「主体性(物事に進んで取り組む力)」(87%)などと続いた。
一方で「自信がない」のうち、最も多かったのは「創造力(新しい価値を生み出す力)」(44.2%)。次いで「働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)」(43.9%)、「ストレスコントロール力(ストレスの発生源に対応する力)」(43.1%)などと続いた。