保育園の面接で、面接官に「パートでいいか?」と聞かれたため、正直に「正職員で探している」と伝えた女性。すると「短時間のパートの募集だ」と知らされたのだった。この時点で、ここでは働けないと悟ったものの、面接官は女性が働いてくれると思ったのか、若い職員の穴埋めができるように時間は柔軟に対応して欲しいなどと、言ってきたという。
女性の気持ちとは裏腹に面接は進んでいった。しかし、この面接官とは話が噛み合わなかったようだ。なぜ当時の職場を辞めたいのかと聞かれ理由を答えたら、「あなたは自分の役割を理解していない」と批判めいたことを言われたという。「私は、役割を理解しているが、それが嫌だから辞めたい」と伝えたが、話は平行線を辿った。
もっとも釈然としなかったのは、次のやりとりだろう。
「その上、最近の人は転職先を自分で探さず安易に転職サイトを使いすぎると怒り出す。『うちの園は、転職サイトを使わずに求職してきたら、10数万円の就職祝い金を支給している。が、転職サイトを通じて簡単に転職をしようとしている人には、転職サイトにお金もかけているから、本人には祝い金を渡さない。あなたも損したね』と言われる」
恐らく、一人採用したら〇〇万円という課金形態の転職サイトだったのだろう。確かに、採用する側としては採用費用がかからない直接応募のほうが嬉しいが、求職者にしてみれば転職サイトを使ったほうが効率はいい。女性の場合は在職中の転職活動で、しかも拘束時間が長い仕事だった。そのため、転職サイトを使わない活動は「私には無理だし、そこを責められても」と当然、納得がいかなかった。
短期のパートではそもそも希望の条件と違う。「辞めようとしていることも責められるし、何より私が辞めたい理由と同じ仕事内容を言われてしまう」と当時の心境を振り返った。
その場で断ろうとしたが、面接官は察知したのか、「ゆっくり考えて。こんな好条件の仕事はあなたの年齢ではありませんよ」とダメ押ししてきた。女性はどこまでも不愉快だっただろう。
帰宅後、転職サイトの担当者から連絡が来た際、正直に面接内容を話したという。すると担当者も聞いていない話がいろいろあったようで、担当者から「断りましょう」と言ったのだった。
「もし、次の職場がないとしても、全てにおいて合わなければ、転職しても続かないと思った出来事でした」
この面接のあと、希望条件に合う保育園に転職できたということだろう。
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