面接前の会社の印象について、「日本企業ですが、楽天のように社内公用語を英語にしており、外国籍の社員も多く、自由な社風のように見えました」と語る。
最終面接までの過程は順調で、書類選考、現場社員とのオンライン面接、SPIと英語のテスト、現場社員との対面面接をクリアした。現場社員からは「ぜひ一緒に働きたい」という言葉をもらい、さらに人事からは、
「どうしても最終面接をクリアしてほしいため、カジュアル面談を実施したい。最終面接をクリアするコツをお伝えしたい」
とまで言われたそうだ。女性は「最終面接前にカジュアル面談をする企業は初めて」「この会社に入っても大丈夫なのか?」と驚きつつも、オンラインでのカジュアル面談を承諾したという。ここまで選考に2か月もかかっており、前職を退職済で生活に関わることから、「この会社に入らなければ」という思いが強くなっていたのだ。
「面接スタートの時点で『落ちた』と思いました」
カジュアル面談は無事に終わり、ついにオンラインでの最終面接の日を迎えた。面接官は創業者の1人である副社長(50代前半くらいの男性)と、40代後半くらいの長髪にヒゲを生やした「おしゃれな感じではない」身なりの男性取締役だった。
「2人が入ってきた時点でこちらから挨拶をしましたが、雰囲気が良くないことを感じ、面接スタートの時点で『落ちた』と思いました。前職でスタートアップの創業メンバーの1人であったことについて、かなり詳しく聞かれました。特に『株は所有しているのか?』という質問は、答える必要のない質問のように感じました」
さらには、営業経験があることについて、
「輝かしい営業経験がある人は途中で飽きてしまい、辞めてしまう」
とも言われた。その会社は営業未経験者を積極採用していたようだ。
「私はそういう性格ではないことを丁寧にお伝えしましたが、(途中で辞める人だと)決めつけられているように感じました」
そして冒頭のとおり、面接後に「話し方が年齢の割に若い」などと余計なアドバイスの時間があった挙句、届いたのは不採用の連絡だった。2か月もかかった選考は徒労に終わり、
「面接の後にわざわざ時間を取って、何か言ってくる企業は初めてだった」
と驚きを隠せない。そんな会社に入らずに済んでよかったのかもしれない。
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