1位:サノフィ(平均年収944万円)
~仏外資系企業。大卒初任給は固定給だけで23万円超~
世界的な製薬・バイオテクノロジー会社で、170か国で製品を供給する仏サノフィ・グループに属している「サノフィ」(旧サノフィ・アベンティス)。社員は役割や貢献度により「ミッションクラスター」に属しており、それに応じた評価・配属がなされている。
大卒初任給(固定給)は23万3900円(2015年度実績)。別途住宅手当やMR手当等があり、賞与は年3回です。「管理職に昇格することで年収は900~1000万円まで上がる」(代理店営業/40代後半男性/年収1200万円)など、年収1000万円以上の投稿者が目立つ。
2位:第一三共(平均年収916万円)
~国内大手のなかでも高報酬で知られる老舗製薬会社~
老舗「三共」「第一製薬」が統合して誕生した「第一三共」。全体的に高報酬な医薬品業界のなかでも、日系大手同業他社に比べて公表平均年収が高水準。2017年4月時点の初任給は、博士了の場合28万円前後。2025年度までにがん事業を強化し、3000億円規模まで拡大することを目指している。口コミでは、
「いずれの年代でも一般的な企業より基本給が高い設定のため、報酬面での不満はまずほとんどないと思います」(MR/30代後半男性/年収1050万円)
「(福利厚生に関して)業界最高水準だと思う。住宅手当など見えにくい補助が手厚い。人間ドックも毎年無料である」(研究開発/40代後半男性/年収1400万円)
といった声も。
3位:アステラス製薬(平均年収853万円)
~国内製薬会社売上高2位。優秀な社員は一気に出世も~
海外売上が約7割を占め、前立腺がん薬のイクスタンジ、過活動性膀胱治療剤のベシケアなどを展開する「アステラス製薬」。新薬確保などに向けて3年でM&Aを中心に2000億円投資予定。優秀な人材確保のため、研究部門では「DISC」という独自の合宿型採用制度も。
日本的な賃金制度にとらわれず、非常に優秀な人材は「飛び級」することもあると畑中前社長(現会長)が明言している。
「給料・福利厚生については抜群であった。業界内、他業種においても群を抜いている。年収は30歳で800万円に届く。40歳で1000万円超えであったと思われる」(MR/20代後半男性/年収800万円)
など、高評価が目立った。
ファイザー「努力が給料に反映。達成できないと評価されない、まさしく正当な査定体系」
4位:ノバルティスファーマ(平均年収839万円)
~博士了なら初任給29万円~
2017年売上高世界3位のスイスのヘルスケアカンパニー「ノバルティス」の日本法人。初任給は大卒で22万3000円、博士了の場合29万円(2016年度実績)。その他に住宅・家族手当や、MRの場合は営業手当・営業日当等がある。賞与は年3回。
「6月・12月に定期賞与、3月に業績賞与があり、業績賞与はその年の個人成績の相対評価によって決まる。限りなくゼロに近い場合もあれば、定期ボーナスを大幅に上回ることもある。個人の力量次第」(MR/30代前半男性/年収850万円)
など、特に賞与に関する口コミが多く、個人差も比較的大きいようだ。
5位:ファイザー(平均年収819万円)
~世界売上高2位の巨大グローバル企業の日本法人~
160年以上の歴史があり、世界売上高2位(2017年)の米国製薬大手「ファイザー」の日本法人。初任給は職種によりるが、大卒で23万円前後。
「自分の努力次第で給料にも反映され、逆に目標が達成できなかった場合は評価されません。特に理不尽な扱いを受けるわけでもなく、まさしく正当な報酬・査定体系」(MR/20代後半男性/年収500万円)
といった口コミも。ファイザーも賞与は年3回で、2017年度に関しては賞与だけで計300万円以上を占める給与明細投稿が複数見られた。
エーザイ「今までの給与が高すぎで、業界平均レベルの給与へ適正化された感も」
6位:武田薬品工業(平均年収809万円)
「報酬は高水準だと思いますが、職種により給与体系が異なり、また評価基準も異なります。業績に応じた評価がされ、特に賞与については業績が大きく反映される仕組みになっています。評価基準も最近ではグローバル基準に合わせるようになってきました」(研究開発/50代後半男性/年収1020万円)
※2015年度に関する投稿
7位:グラクソ・スミスクライン(平均年収803万円)
「報酬は比較的良いと感じている。賞与の割合が高く、しっかり昇級していく必要がある。手当面も含めて上を見ればきりがないが、総じて満足である。住宅手当も業界平均をクリアしていると思う。ただ継続的に評価を受けないと年配の方でも給与が少ないと聞いたことがある。やはりどこでもそうだがしっかりした実績とアピールが重要」(MR/30代前半男性/年収800万円)
8位:ジョンソン・エンド・ジョンソン(平均年収791万円)
「所属するカンパニー、事業部によって給与体系は大きく異なる。メディカルカンパニーの営業職の場合、『基本給+インセンティブ』が年収(年俸)となる。給与の査定は毎年1回(3月に提示)行われ、昨年の実績により基本給が上下する。営業成績によりインセンティブの金額は大きく変わるため、新卒2年目からは同期と100万円以上の差が出る」(コンサルティング営業/30代前半男性/年収950万円)
9位:エーザイ(平均年収790万円)
「かつては業界最高水準の給与であった。現在、給与体系の大幅な改定が検討されており、基本給が大幅に引き下げられる見込みである。とはいえ、今までの給与が高すぎた感があり、業界の平均レベルの給与へ適正化されたというほうが正しいかもしれない」(研究開発/40代後半男性/年収1200万円)
※2015年度に関する投稿
10位:アストラゼネカ(平均年収785万円)
「MRの場合、業績やその人が持っているコンピテンシーでレベルが決まり、販売目標を達成して良い成績を上げ、コンピテンシーも向上していければ、それに応じて給与も上がっていきます。賞与は固定部分と変動部分があり、変動部分は業績に応じて結構大きく変動します。全体的には報酬は高いと思います」
(MR/50代後半男性/年収1000万円)