フルタイムで働く人の中には、勤務日数や労働時間について「こうだったらいいな」と理想を持つ人もいる。福岡県の20代男性(サービス系/年収250万円)は現在、1日13時間働いているという。
「理想は週5日、1日8時間勤務。ベストな状態で勤務にあたれることで、管理能力と生産性が向上できると思う。今は勤務時間が長くダラダラしている」
といった声を寄せている。理想というか、”長時間労働をやめてほしい”という気持ちが垣間見える。(文:鹿賀大資)
週5、8時間勤務で月20万円は「アホらしくなる」
東京都の40代女性(IT・通信系/年収450万円)の理想とする働き方は「週4日、1日6時間勤務」。現在、日本では週5日、1日8時間勤務で大体稼働日は月20日程度となっているが、「私も同様に近いが、それで手取りが月20万円のためアホらしくなる」という。
生産性を高めて労働時間を短くして、カットした時間は「副業に使いたい」と語る。女性の勤め先は現在、在宅勤務に移行したが、”ジョブ型雇用”に変更してほしいと考えるようになったという。
ジョブ型雇用とは、まだ日本では定着していない「仕事に合わせて採用する」という雇用制度だ。日本の企業の多くは、会社への所属ありきの採用である「メンバーシップ型雇用」だ。専門職の人材が育ちにくいといったデメリットもある。そう考えるようになったのは、
「幹部社員なんて技術力もなく、コミュニケーションで高給取りになったようなものだし。幹部こそ、完全在宅になって何をどうする気なの?と思う毎日」
と自身への評価の低さと、上司の給与の高さに不満を抱いてのようだ。
「理想は週5日、1日8時間勤務。これ以下では仕事が回らないギリギリのライン」
北海道の40代女性(流通・小売系/450万円)は、1日9時間勤務。職場では、「自分が休んだら業務の代わりがいない」という。日々のプレッシャーもあってか、
「理想は週4日、1日8時間勤務です。月火働いて水曜日休み、木金働いて土日休みという感じで」
と述べている。
一方、山梨県の40代女性(金融・保険系/年収500万円)は「理想は週5日、1日8時間勤務」といい、「これ以下では仕事が回らないギリギリのライン」と現状を考えての理想だという。職場の現況について、
「スマートワークを推奨しておきながら、実際は現場以外の人間が理屈だけで動かしている状態。そのため合理性の追求が非常に甘い。ちなみに私は1日9時間労働」
と綴っている。1時間でも残業が減れば、その時間で好きなことができる。効率よく働けば実現可能なのに……と思う分、歯がゆい思いをしているのかもしれない。
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