キャリコネニュースでは以前、「“家計の不安”が和らぐ目安は世帯年収800万円」という記事を掲載した。カラダノート社が子どもを持つ母親1656人から回答を得たもので、世帯年収が高くなるにつれて不安度も低下する傾向にあった。
またこの調査結果では、世帯年収800万円以上から不安度が全体平均を下回ったことから、冒頭の「和らぐ」という見解を示している。果たして実情はどうなのか。世帯年収800~1000万円のキャリコネニュース読者からは、
「無駄な買い物をしなければ、そこそこ貯蓄はできる。ただ子どもが3人いるので今後はどうなるやら……」(30代女性/神奈川県/サービス系)
といった声が寄せられている。(文:鹿賀大資)
「学資を確保してないと厳しい年収帯」
商社系勤務の東京都の30代女性は、会社での昼食を外で済ませるスタイル。収入については弁当を持参するほど困るわけではないが、「1000円を超えるランチは高い」と感じている。
専業主婦の大阪府の40代女性は、3人の子どもを抱えており、夫は転勤族だ。女性が子どもの面倒を一人で見なければならず「余裕はない」という。また、
「夫1人での今の収入は感謝しているが、学資を確保してないと厳しい年収帯だと思う」
とコメントしている。
共働きで世帯年収1000万円の大阪府の30代女性(IT・通信系)は、将来的には子どもを設けマイホームで暮らす予定だ。そのため「毎月15~20万円を貯金に回しています」という。日々の生活状況については、
「お金は料理や家電のほか、夫婦共通の趣味である旅行に使うくらいです。食費は月4万円弱で、外食もほぼしません。ファッションも最低限のものでいいと思っているので、結構慎ましい生活だと思います。車は数年前に買った軽のキャンピングカーです」
ただ当初は、1000万円クラスの大型キャンピングカーも選択肢にあったという。しかし車両価格や維持費、置き場など考えた結果、現在の車に決めたそうだ。
「余裕はあるが“優雅な暮らし”はできない」
一方、男性からはこんな声が挙がった。専門コンサル系勤務の愛知県の20代男性は「余裕は正直あります」という。住居は平均並みで、外食は毎日している。また輸入車を所有しながら、数か月に1度の連泊旅行ができる余裕もあるという。とはいえ、
「物を買う時に躊躇うこともあります。過信して使いすぎると、貯金も切り崩すことになるでしょう。だから優雅な暮らしではないと思います」
と述べている。ほかには、
「子どもが都内の私立大学に通っているので、恐ろしいほどのお金が流れていく。その割には貯金も出来ているので、使い方次第だと思う」(40代男性/大分県/公務員)
「税率が高いので、手取りを見て『えっこんなものか?』って感じです。贅沢は無理ですが、お金で悩むことはありません」(50代男性/京都府/メーカー系)
といった声も寄せられていた。
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