上司は男性に「その変更によって作業時間が何分削減できるのか」「ミスを何%まで減らすことができるのか」と問いただされた。
「私が『作業を始めたばかりなので分かりません』と答えると、上司は『なぜ私が指示した通りに作業をしないのか』と怒りだし、『なぜ変更しようと思ったのか』と理由も聞いてきました。『作業の変更は、効率的になるのではと思いついただけです』と答えたのですが……」
それでも上司の怒りは収まらず、男性は根負けして謝罪。しかし上司は「謝れとは言っていない、理由を聞いている」と再び問答を始めたという。男性が「試行錯誤したつもりです」と説明したものの、上司は折れることなく、
「君のせいで30分が無駄になった。君の試行錯誤が生産性を下げた」
と言い放った。最終的に集計に誤りがなく、なおかつ早く終えることができればいいだけの話だが、上司の”ド詰め”で無駄に時間が過ぎた。それだけではない。男性は、
「今回のことでチャレンジする気持ちはなくなり、上司からの指示を聞くだけのロボットのような感じで仕事をしています」
と諦めている。
「ロジハラとマイクロマネジメントの合せ技」というケース
都内に住む40代男性(専門職/年収1300万円)は、元勤務先にいたロジハラ上司に嫌気がさして退職した。その元上司は高学歴の女性弁護士で、業界経験や知識はなかったものの「事実とルールに基づき論理的に問い詰めるのは得意でした」という。
男性は元上司から「超マイクロマネジメントとロジハラの合わせ技で退職に追い込まれました」と振り返る。
「私の部下の目標シートを見ながら、自分の目標シートも作成しなければいけない時でした。自分の仕事を後回しにして80時間以上も残業をして作ったのですが、上司は会議前日に『期限に提出しなかった』と昇進議案を撤回したのです」
ちなみに、その昇進は上司も合意しており、あとは書面を整えるだけだった。また「人事部への提出期限は、まだ数日先でした」というにも関わらず、だ。今回の件は一例に過ぎず、その後も元上司は「あの手この手」で詰め寄り、男性は退職を決意した。
都内の40代女性(ITエンジニア/年収600万円)も、ロジハラをしてくる上司のもとに就いたことがある。元上司から、急な海外出張の打診を受けたが、女性には保育園に通う子どもがいたため「プライベートの予定はないが、不在中の育児の事があるので家族と実家の母に相談してから返事する」と答えた。
すると元上司は「育児もプライベートでしょ?」と言い放ってきたという。確かにプライベートか否かで分けるとそうかもしれないが、あまりにも暴論すぎやしないだろうか。女性は元上司について「当時40代で結婚経験も彼氏もいない女性でした」と書いている。自分が経験していないとしても、あまりにも心無い言葉ではないだろうか。
※キャリコネニュースでは引き続きロジハラ被害談や「お酒の失敗エピソード」などのアンケートを実施しています。