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「これで手取りが13万。これは無理です!」――会社員から「保育士さんの立場になってみてわかったこと」が話題に

保育士に転職したが……

保育士に転職したが……

保育士の待遇改善が叫ばれて久しいが、はてな匿名ダイアリーに1月中旬、「保育士さんの立場になってみてわかったこと」というエントリがあり注目を集めた。一般企業に正社員で「そこそこ長く勤めてきた」という投稿者は、以前から子どもが好きで働きながら勉強して保育士の資格を取得した。

しかし、いざ転職するべく保育所勤務の体験や給料のリサーチをしたところ、「信じられないくらい大変だった」と明かす。一般企業で働いてきた感覚からすると信じられないようなひどい待遇で、朝は早いし休めない、実質昼休みもない、「親からクレームの電話や怒鳴り込みがあると、子どもを見ながらも、心はボロボロで集中力が……」と惨状を説明し、

「これで手取りが13万、主任レベルでも17、8万……ちょっとちょっと!これはおかしい、無理。これは無理です!おかしくないですか?」

と激しく違和感を訴えた。(文:篠原みつき)

「日本死ね!といわれても仕方がないです」

一般企業に長く務めた投稿者としては、こうした状況は「パワハラ」「モラハラ」「ブラック企業」などと言われるありえない状態で、「訴えられたら絶対に勝ち目がない」という。

保育士の立場になるまでその辛さが分からなかったと謝り、政治家に保育士を大切にしてくれるよう呼びかけ、「最前線で責任を持つ」人たちの扱いがこれでは、

「子育て施策や保育は絶望的ですよ……」
「日本死ね!といわれても仕方がないです」

と主張した。最後に「保育士さん負けないで!」と励ましていることから、保育現場への転職は断念したのかもしれない。投稿者は2016年に話題となった「保育園落ちた日本死ね!!!」という匿名ブロクを引き合いにしていたが、あれから5年。保育を取り巻く環境はさほど変わっていないとも受け取れて残念だ。

はてなブックマークでは、600近くのさまざまな意見が挙がっている。

「まあ以前から言われてるよね。本当に意味がわからんよ」
「先進国でも随一に国が教育に金を出さない国、日本。こういうのを改善していかないとまともな未来は無いよな」

などのほか、子どもを預ける親の立場からは、保育士への感謝と「待遇の差はどうすればよいか」と苦悩する声も。中には資格を取る前にリサーチしていなかったことを疑問視する人もいたが、多くは投稿者に共感し保育や教育分野の労働環境を憂いている。

園によって違う待遇、不満があれば転園もできる

子どもに関わる仕事は楽しそうだが、命が関わるだけに専門知識を求められ、責任は重い。人間相手の仕事のため想定外のことも多く、一般企業の感覚に慣れた身には却ってハードで理不尽に感じたのだろう。

2019年に東京都福祉保健局が公表した「保育士の退職理由」は、最も多いのが「職場の人間関係」(33.5%)、次いで「給料が安い」(29.2%)、「仕事量が多い」(27.7%)、「労働時間が長い」(24.9%)となっている。

ただ、筆者の知人の保育士さん(埼玉県在住)の話によれば、ここ数年は人員確保のため給料が上がっているそうだ。しかし待遇は園によって異なり、公立と民間でも違う。公立は公務員扱いのため毎年昇給があり、残業代もボーナスも出るし年金も手厚いとのこと。

一方、民間だから悪いとも限らず公立より給与が高いところもあるという。その人の親類は保育士2年目で民間勤めだが昼休みもあり残業はないそうだ。保育士の求人には事欠かず、特に若い人は待遇や人間関係に不満があればどんどん転園するというから、労働条件が悪い園は淘汰され、改善が進むといいのだが。

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