一日で仕事を辞めた理由は十人十色だ。
「回転寿司。手が魚臭くなりすぎて吐き気を覚えて辞めました」
「『重いものは運びません』って言ってたのに、20キロくらいある箱をひたすら運ばされて、帰るときにもう辞めますって言って帰った」
「学生のときにスーパーレジうちを1日で辞めた みんなのお茶代とか言って毎回五百円出さないといけないのを聞いて辞めたよ」
退社後に予想外の事態が起きたり、面接時に話していたことがスルーされていたりなど、さまざまなギャップが原因で辞めたという人は多い。我慢して慣れることもあるが、初日に覚えた違和感をどうしてもぬぐえない場合は、無理をしない方が良いだろう。
「初日に全く教えてもらえず、先輩を見習ってちゃんとしなさいって理不尽に怒られて、次の日いかなかった。教育マニュアルがちゃんとしてない、個人経営のお店は危険だと思った」
業務内容だけではなく、指導方法に思わず「イラっ」としてしまったという声も。先輩の背中を見て学ぶことはあるかもしれないが、教育体制の整備は多くの職場が抱える共通課題ではないだろうか。
「さっさと辞めな」と助言する人も
短期間で退職した経験がある人からのコメントが大半だったが、指導側からは「ある程度教えてから辞めますが一番もどかしい」という指摘もあった。業務を丁寧に教えた挙句、簡単に辞められてしまっては無念な気持ちになることもあるだろう。
「1日で辞めると誰の記憶にも残らないし、教える人の無駄な負担も減るから辞める気満々ならさっさと辞めな」
無理だと思ったらすぐに退職することは、互いのためになるのかもしれない。