どこの職場にも、周囲の人を困惑させる”お局様”が存在するようだ。宮城県の40代女性(ITエンジニア/契約社員/年収450万円)は、前職のお局様との折り合いが悪く「ストレスでめまいがひどくなってしまったので、派遣契約を更新せず3か月で退職しました」と明かす。
「コールセンターのオペレーターの仕事で、長年勤める派遣社員のおばさんが仕切っていました。社員ですらその人にはペコペコする状態。気に入らないオペレーターや、自分よりも知識のある新人には嫌がらせをしていました」
女性は「転職してよかった!お局のあのおばさんに会わないだけ、幸せな毎日です」と満足げだ。キャリコネニュースには、他にも「お局様のせいで仕事を辞めた人」からエピソードが寄せられている。(文:大渕ともみ)
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「退職を申し出ると『また○○さんが原因ですね……』と言われました」
香川県の30代女性(サービス業/パート/年収150万円)は学校の事務職員として働いていたものの、わずか4日で辞めるに至った。ベテラン事務員の補佐として採用されたが、その人が紛れもない”お局様”だったのだ。女性は、
「『学費の引き落とし業務を覚えてもらう。最初から1人でやってもらう』と言われましたが、何も教えられず、分厚いマニュアルを渡されたのみ。また『終わらないと帰れない』と言われました」
と打ち明ける。「前任の補佐の方も、泣きながらその業務をしたそうです。3日で辞めたと聞きました」と女性。また電話の取次ぎも女性の仕事のひとつだったが「職員室の座席表もなく、わからずにいたらものすごく怒られました」と相当つらかったようだ。
「退職を申し出ると、教育委員会の方から『また○○さんが原因ですね……』と言われ、すんなり辞められました」
理不尽なお局様の攻撃から逃れるには、もはや退職するしか道はないのかもしれない。
「些細なミスでもネチネチと嫌みを言われ、侮蔑的な言葉を浴びせられた」
千葉県の50代男性(その他/正社員/年収450万円)は、前職の知的財産管理事務で3人のお局様から翻弄される日々を送っていた。男性は、
「入社した会社から別の企業に派遣された。派遣先の配属部署の男は自分だけで、あとは女性が3人。メール文面の誤字など些細なミスでさえ、彼女らからネチネチと嫌みを言われたり、侮蔑的な言葉を浴びせられたりした」
と振り返る。耐えかねた男性は上長に告発したが「『お前が悪い』『お前のせいでチームワークがガタガタになった』と罵倒される始末」と散々な目に遭ってしまった。職場に味方がいないことを悟った男性は、わずか5か月で会社を退職。その1か月後には無事転職に成功した。
「前職の社員から受けた仕打ちに対して、本社に訴えたり、弁護士に相談したりして法的措置を取れば良かったと後悔している。でも私が辞める直前にお局の1人が大怪我をして入院、もう1人は産休に入ったため、その後は残った1人のお局と上長で業務を回すことになった模様」
思いがけず、男性の退職はお局様と上長に対する効果的な”仕返し”となったようだ。
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