技術職の20代男性は、こう語る。
「朝の6時に出社し、帰宅するのが翌日の深夜3時でした。そのような生活を1か月続けたところ体調を崩してしまったのですが、『意識があるなら出社しろ』とか電話口で1時間以上も嫌味を言われ続けました。当然残業代は出ませんし、タイムカードがないので好き放題されました」
この労働時間だと、1か月の残業100時間以上という「過労死ライン」をとっくに超えているだろう。体調を崩すのも不思議ではない。それでも出社させようとは、いったい何を考えているのだろうか。
「2人も退職者を出すのはまずい」
50代男性は「テレビコマーシャルをするような、大手ハウスビルダーのアフターサービス部門にいた」と綴る。
「遠くの顧客宅に訪問するときは定時の出社時間より早く出社しなければならなかったが、その分の残業代は支払われなかった」
「同僚等のパワハラで、メンタルをやられて退職しようとしたが、同じ年に同じオフィスから2人の退職者を出すのはまずいという謎の理由で本社に移動になった」
「まずいから、職場環境を良くしよう」ではなく、「異動でごまかそう」となるのは、さすがの姑息さだ。
「(本社では)どんなに早く出社してもタイムカードは出社の15分前にならないと押す事が出来ず、15分前になるとタイムカード打刻機の前に列が出来た。打刻後の始業時間までの時間はオフィスの掃除時間に充てられ、こちらももちろん残業代は支払われなかった」
「(本社へ)異動したためメンタルは多少持ち直したが、3か月もしないうちに元いた部署への再異動の話があり、再びメンタルがおかしくなり、1か月の休職を経て退職した」
こんなふうに人の心を追い詰めてしまう、ブラック企業の罪は重い。
※アンケート概要
■実施期間
2019年12月19日~
■回答数
807 ※8月24日時点
(記事では、2021年8月18日から8月24日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/G42CZUHP
■質問項目
・体験した「ブラック企業」エピソードを教えてください。