新型コロナウィルスのワクチン接種が進む中、
「コロナワクチンは熱が出て働けなくなるから打つなと言われた」
など、ブラック企業経験者から、コロナ禍ならではのブラックなエピソードが寄せられている。(文:林加奈)
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「昔は昼も夜も関係なく働いていたと武勇伝のように語ってくる」
冒頭の、ワクチン接種に無理解な会社の言葉を寄せてくれたのは、20代の男性(技能工・設備・交通・運輸)だ。ワクチンの副反応は大抵が数日で治まるものだが、コロナに感染したら何日も休まざるを得なくなることを理解しているのだろうか……。さらに男性は、
「昔は昼も夜も関係なく働いていたと武勇伝のように語ってくる。勤怠は会社にバレないように上手くやれと言われる。休みでもパソコンは持ち帰り、電話にすぐ出ろと言われている」
と明かす。周囲の先輩や上司が、若い社員に怪しい独自ルールや無理な労働を強いる、ブラックぶりに事欠かない会社のようだ。
また、科学館で働いていたという40代男性(教育・保育・公務員)は、「年々入場者も減っており、そこへコロナ禍で追い打ちをかけられるかたちで売り上げは落ちていきました」と当時を振り返る。
「そんな中、朝礼時に上の会社から『コロナになった場合は責任を取ってもらう。賠償金も払ってもらう』と耳を疑うような発言がありました。その結果、半分以上の人が辞めました」
誰でも感染する可能性があるにもかかわらず、賠償金を請求されてはたまったものではない。退職は賢明な選択といえよう。