先日、5ちゃんねるに「【悲報】パソコンねらーの激減により『おk』『うp』等が死語になる」というスレッドが立っていた。「おk」も「うp」も、いまさらその意味合いをいちいち説明するほどではないはず。使う人がいなくなっただけで、認知自体はまだされているはずなので。
というか個人的には、まだ「おk」はちょっとした瞬間に使うことがある。友達とのグループLINE中に「それでおk」みたいな感じで。でも、考えてみれば、たしかに5ちゃんねるにせよ、おーぷん2ちゃんねるにせよ、あんまり見かけなくなってきた。
その理由は、これらのスラングがパソコンのローマ字変換入力由来の場合に限り、打ち込みやすい文字列だったからだろう。ひるがえって今はスマホ全盛期。ネット掲示板への書き込みも、フリック入力で素早くこなす人も増えてきた。文字を打ち込む端末の使い方が昔とはそもそも違うのだ。
そりゃあパソコンは今も変わらず便利だけど、ネットを閲覧するだけだったら、いちいち立ち上げる必要もないスマホに軍配が上がるのは当然である。そのため最近では、予測変換で意味不明な誤字になっちゃってる書き込みみたいなものが増えてきたが、これはパソコンで書き込みをしていた人の多かった時代にはあまり見られなかった特徴だろう。
「wも廃れた 草の方が楽や」
…?
ところで前項で紹介したスレッドには、なぜ「おk」などのネットスラングが廃れたのか。
その理由をしっかり理解しているおじさんたちも多かった。ちょっといくつか、彼らの見解を引用させていただきたい。
「スマホでわざわざ英語に切り替えてkとかpとか打つ必要無いしな」
「wも廃れた 草の方が楽や」
「ンゴは廃れつつあるな。あえて臭くするときにしか使われてないやろあれ」
とこんな感じ。「なんJ語」については、アレはアレで今までで一番臭いネットスラングって感じで個人的には大嫌いなので、アレこそさっさと廃れて欲しいなあ。なんかサブいし。
でも今、どこの掲示板見ても「なんJ語』に引っ張られた人っているし、SNSでもそのノリでスベッてる人も多い。
閑話休題。使われなくなったネットスラングなんて、他にも考えてみれば「漏れ」とか「マンセー」とか「逝ってよし」とか、色々あったような気がする。
少し前、2007年に制作された夏目漱石作品を映像化した『ユメ十夜』というオムニバス映画を観た。その中に松尾スズキが監督したエピソードがあり、その話に当時多様されていた2ちゃんが山程出てきて、ほぼ忘れていたものばかりだから懐かしくなってしまった。
これ、2000年代前半に2ちゃんねるをしていた人なら「あーそんなんあったわ」となるはずなので、機会があったらぜひ観ていただきたい。