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就活のコツ 「地頭が良い人」になるのは無理だが、面接を乗り切ることはできる

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企業の新卒採用責任者の方と採用ターゲットについてお話をすると、ほとんどの方が「地頭の良さ」を採用ターゲットの持つ大切な能力の1つとして挙げられます。 なんとなく意味はわかるのですが、実際のところ、「地頭が良い」と言われるのはどんな人なのでしょうか?

「地頭」は、goo辞書によると「大学などでの教育で与えられたのではない、その人本来の頭の良さ。一般に知識の多寡ではなく、論理的思考力やコミュニケーション能力など」のことだそうです。

この言葉は、卒業校の偏差値ではなく、物事を深く考える力や課題を特定する力、そこから解決策を考えたり、アウトプットしたりする、その人の素地の能力としての頭の良さのようなイメージで使われています。

正解がない仕事を進めていく上で、単純に勉強が出来ることや知識の多寡よりも「地頭の良さ」の方が重要であると、私は感じます。

「地頭の良さ」を見抜く方法はある?

コンサルティングファームや外資系企業、一部メガベンチャーなどでは、この地頭の良さを測るために、ケース面接やフェルミ推定を用いています。課題にどう対応するかを答えさせる「ケース面接」や、「日本にある電柱の数」を問いかけ、一般知識から推し量る「フェルミ推定」は、この地頭の良さを測るのに適切だと言えます。

一方、よくあるSPIや筆記試験では、地頭の良さは測れません。そのため、多くの一般企業は「面接」で地頭の良さを計測しようとします。

面接官は、たとえばこんなポイントを見ています。

(1) 会話にズレが無いか。質問に対して、ズレなく正確に答えているか。回答が漠然としすぎていたり、詳細すぎたりしないか。

(2) 過去の経験「学生時代頑張ったこと」やゼミ活動、アルバイトのエピソードを通じて、課題にどうアプローチしたか、どんな解決法を考えたか。

(3)アウトプットの際の論理構成志望動機やエピソードなどを語るうえで、論理構成が破綻していないかどうか。

面接で見ているのは「地頭」ではなく……

ところで、1~3でわかるのは、純粋な地頭の良さというよりも、「コミュニケーション力」と呼ばれるものに近いことにお気づきでしょうか?

実は、多くの企業が地頭の良さとして判断しているものは、往々にしてコミュニケーション力のあるなしであることがほとんどなのです。

「地頭を良くする」のに比べて、面接で聞かれそうなことについて、回答を準備しておくのは簡単です。過去の経験を棚卸し、自分のことを客観的に理解し、わかりやすく話せるようにしておきましょう。対策を立てて、うまく乗り切ってください。

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【坂元 俊介】株式会社STORY CAREER代表取締役/キャリアコンサルタント・採用人事コンサルタント

同志社大学経済学部卒。新卒でリクルートHRMK(現リクルートジョブズ)入社。中途・新卒領域における求人広告媒体の営業に従事、その後、営業として3つの新メディアの立ち上げを行う。リーダーや大手担当を経験。

Webベンチャーでのオフィス長経験を経て、30歳になるタイミングで家業の和菓子屋を継ぐとともに、企業の採用コンサルティング会社を立ち上げ、採用人事支援なども行う。リクルートの同期が立ち上げた株式会社STORYの法人化の際に、取締役に就任。大学生・第二新卒層のキャリア支援をおこなうSTORY CAREER事業部の責任者を兼任。2020年4月、STORY CAREER事業部の拡大に、同事業部を分社化、株式会社STORY CAREERの代表取締役に就任。毎年数百名の大学生・社会人のキャリア支援を行っている。2021年10月からは、「事業によって人のポテンシャルを開花させる企業」未知株式会社の取締役副社長も務める。

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