「東大・慶応以外は人間扱いもされない」とは異常だが、なんとこれが一部上場の商社だという。男性によれば、社内の出身大学ヒエラルキーは次のようになっていたそうだ。
1位:東大、慶応
2位:海外の大学
3位:名のしれた大学(早稲田、明治など)
「あとはゴミ扱いです。私はそのゴミでした」と、男性は語る。
実績を買われて転職されたとのことですが、出身大学は「いわゆるFランだった」とお伺いしております。いったいどういう経緯で転職を?
「転職エージェントに声をかけられたことがきっかけです。このエージェント会社は社長が慶応出身だったためか、独占的に転職者を送り込んでいました」
そんなに学閥が強いと社内でもあちこちで対立が存在してギスギスしているように思いますが。
「派閥はありました。ただ対立関係はなく、(東大、慶応+海外の大学)と、それ以外みたいな感じで社員がまとまっている程度でしたね」
出身大学が同じでも、学部や付属校あたりで区別があったのでしょうか? とりわけ慶応出身者はそういう意識が強い印象です。
「東大は出身学部で区別されていました。慶応の場合には内部進学か、大学からかで区別されていましたね」
その会社で、東大・慶応出身者と仕事をしていて、業務に支障が出たことはありましたか。
「かなりありました。一番困ったことは(彼らが)できないことや、やったことない業務を勝手に進めてしまうことです。プライドの高さゆえなのでしょうが、その後処理が大変でした。あと、東大・慶応出身でない社員の話を聞いてくれません。聞いてくれないというか信用してくれないんですよね」
逆に東大・慶応出身であれば、実績にかかわらず採用されやすい会社だったのでしょうか。
「そうです。転職でも慶応出身ということだけでとんでもない人物が採用されたことがあります。その人物は超一流企業から転職した人だったのですが、まったく自分で手を動かすことができません。おかげで、外部業者にすべて丸投げしてしまい、とんでもない金額が請求されたことがあります。また企業人としての常識が欠如しているのか、前の会社の資料やドキュメントとか平気で使い回していました。コンプラ的に心配になる人物でしたね」
「会議で発言することも許されない」とは、実際に発言を制止されたりするのでしょうか? 会議の時に名札に出身大学名が書いてあるわけでもないと思いますが。
「発言の機会はまず与えられません。本当に制止されますし、発言しようものなら全否定されます。もちろん出身大学名は書いてありませんが、人事部門が吹聴しているため、出身大学は周知の事実でした」
そこまで「大学」にこだわれるのは逆にすごい。会議で発言も許さないなら、なぜ採用するのか疑問だが……。さて、この会社は「残念ながら」(男性)業績好調で給与もよかったらしいが、彼は既に転職し別の企業に勤務しているとのことだった。
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