在職当時をこう振り返る。
「お客様からの細かすぎる指示の修正が多く、しかも指示内容も本当に大人が書いたのかと思われるような雑な指示内容が多く」
「さらに元の制作物も外部から委託したもので、コードの作りが汚く、こちらを修正すればあちらが崩れるという状況が頻発する有様」
そんな混乱の中でも、「残業もして神経をすり減らしつつ対応していた」という男性。帰宅しようとすると「お客様からの修正依頼が来るかもしれないから、待機してくれ」と残業を強いられる事もあった。
その結果、「度重なる残業から、疲労で金曜日に休むことになり、業務チャット上で休む旨を伝えた」という。するとその時は「週明けに話をしましょう」とだけ返事がきた。男性は「何の話をされるのか」と、土日は気が休まらなかったと明かす。
社長からの理不尽な??責「今回の事で信用ががくっと落ちた」
週明け、朝のミーティングで社長から言われたのはこんな言葉だった。
「周囲の事を考えずに突然休むのは社会人としてあり得ない」
「休む事を電話ではなくSNSで伝えるのは非常識」
「今回の事で信用ががくっと落ちた。重要な仕事は任せられない」
急に休むのが非常識なら、当日平気で長時間の残業を言い渡すのも非常識だろう。男性は納得いかない様子で
「休む連絡をしたのはSNSではなく、明らかに業務用チャットであり、電話よりも確実に、いつでも伝えられる手段だから利用したのに。ミーティングを終えた後、その日はモチベーションもがくっと失われ もう業務用チャットで『辞める』と伝えて帰りました」
と振り返った。急転直下で退職を決めた瞬間だ。さらに、社長に対する怒りをこう綴っている。
「特に社長の残業に対する無頓着さが、明白になったと感じました。ここまで残業もしたのに、1日休んだだけで社会人失格は言い過ぎだと思いましたし、22時近くまで残業しても、さも当たり前のように対応する様子にも疑問でした」
また、男性は最後に
「今までに起きた残業による過労死や自殺事件を重く見ていないのかと。人に社会人失格だと言う前に、会社として残業や法律に対する意識を持っていただきたいと思いました」
と雇用主の責任にも言及しつつ、抗議した。