さらに、退職した経緯をこう綴っている。
「受け付けた内容を書類にするのですが、フォーマットがあっても書き方が人によって違う。チェックする人が変わるたびに『まだ覚えられないの?』『なんでここ消さないの?』『なんでここ消したの』と叱責を受け、体調を崩したので辞めました」
仕事を覚える上で必要なマニュアルが一切なく、聞く人ごとにやり方が違えば混乱するのは無理もない。
なお、女性はその会社について「たびたび募集を出してますので、また誰かが辞めたのかな」と、離職率の高さをほのめかしていた。
「研修も満足に受けられず、派遣会社も病院側も従業員を守ろうとしない」
病院の代表電話交換手の仕事を半月で退職したのは、派遣社員の40代の女性(年収200万円)だ。ちょうど派遣会社が切り替わり、仕事内容の指示に関して
「病院側も前の派遣会社に任せきりで、業務内容、マニュアル、他を把握していない。前派遣会社の従業員が全員辞めることになったにもかかわらず、マニュアルもなく、現地研修も一人週1回3時間のみ」
と、かなりずさんな教育体制だった。それ以前に、前の派遣会社のスタッフが全員退職している時点でかなり不安だったのではないだろうか。
「担当者も電話交換の仕事が初めてで業務がわからず、『この資料が必要』のほか、提案、お願い、進言しても担当者自身がパニックになり逆ギレ。きちんと教えてもらえず、新しい会社、担当者、別の研修の方の悪口もひどく、迷惑と言われる始末」
と職場の混乱ぶりを振り返る女性。
「研修も満足に受けられず、派遣会社も病院側も従業員を守ろうとしないため、信用ならず。また、交換室の空気も悪く、仕切りもなく、病気になりそうな気がした」
という理由で、わずか半月で退職した。しかしその後は「ストレスも不眠も不安もなくなり、信じられないくらい素敵な職場と出会えて前向きになりました」と綴っている。