社会人になって「営業、製造、販売、整備」など色々な職業を経験した男性。それらの労働環境について、
「当時はどこもまだまだ男性社会の色が強く、男性がメインの仕事、女性は補佐的な仕事をするという職場ばかりでした」
と振り返る。この性別による役割分業に、男性はひどく悩まされてきた。
「私はメンタルがあまり強い方ではなく、怒鳴られたりすると過剰に反応してしまい、気にし過ぎて体調を崩すということがよくありました」
「そういう状況になった時、必ず言われていたのが 『男なんだからもっとちゃんとしろ!』 と言うセリフです」
男性は、この言葉に余計に追い込まれたようで
「男だからって仕事ができる人ばかりじゃないですし、メンタルが強い人ばかりじゃないです。何故男というだけでこんなことを言われなければいけないのかとよく思っていました」
と、腑に落ちない気持ちを吐露。しかし現在は、長く続けられる職場で働けているようだ。
「あれからなんだかんだ転職を繰り返し良い会社に入社できました。今その会社で15年目です。もう管理する立場になったので怒鳴られたり怒られたりなどなくなりましたが、相変わらずメンタルはそこまで強くありません」
こう謙虚に綴る男性。最後に若者へ、
「これから働き出す若い方も色々あると思いますが、毎日怒鳴られていた私も我慢し続けて管理職になれました。皆さんも辛抱強く会社にしがみついて欲しいと思います」
と励ましの言葉を送っていた。