経理の仕事で「Excel禁止」された女性 過入金があっても「返金するな」と指示され……【後編】 | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで6周年 メルマガ読者数
65万人以上!

経理の仕事で「Excel禁止」された女性 過入金があっても「返金するな」と指示され……【後編】

やはり経営が厳しかったのか「『お金がないのよ、大変なのよ、うちは』と、輪ゴムを買うにも経営陣4人で言い争い、書類保管ファイルなど購入できないからお中元などのお菓子やビールの箱を切って自作」するほどだった。ところが

「そのわりに社長の誕生日用と思われる高価なホールケーキの領収書やら自分たちの生活用品の領収書、しまいには自販機で1万円ものジュースを買ったという、領収書なしの伝票を回してくる」

「顧客から過入金があったときは『返金するな!あの会社はお金があるのよ。あんたプロでしょ?学校出たのよね?こんなのは消費税とかにして計上してもらっちゃえばいいのよ!プロなんだから、それくらいやれ!』と」

プロだからこそ正確な仕事が求められるはずだが、その会社ではプロ意識で不正をするように指示していたのだ。

「経理の基本ができてない」と退職勧奨を受ける

そんな状態が続き、「やばいな、危険だな。何かあると私のせいにするつもりだ」と感じていた入社から「1ヶ月15日目」。なぜか社長から退職勧奨を受けたという。それから女性の決断は早かった。

「そのままその日で辞めました。退職勧奨の理由が『経理の基本ができてない(笑)』だったので、基礎ができないという理由は納得できないが、この異常なやり方では到底できない。私もプライドがあり、おかしなことはしたくないので、願ったり叶ったりです。『今日で退職で結構ですが、解雇通知と解雇予告手当をください』と話し、辞めました」

女性は入社3日目からその会社がヤバいと察知し、転職活動を始めていた。ほかの社員にも同様にパワハラモラハラが横行していたため「自分の精神が病まないうちに辞められてよかった」と綴っている。

「しばらくトラウマになり、どの会社もこんなんじゃないかと憂鬱でした。でも辞めて正解。あのまま耐えていたら鬱になったと思います。これは事故だと思っています。休養かねて少しのんびりして、最近次の仕事が決まりました」

と転職に成功したことを明かした。なお、1か月半で退職したその会社は「その後求人が出て、一度求人が消えたので誰か入ったのだと思いますが、2か月程度でまた求人が出たので、またすぐに辞めたのだと思います(笑)」と綴っていた。「事故」の犠牲者がこれ以上出ないことを願うばかりだ。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ