男性が面接時に聞いていた仕事内容は「仕入れ買い付けや卸値の交渉に加え、新規出店アイテムの発掘」とのことだった。前職でもそうした業務を経験、「そこそこの実績を持って」いたため入社したが
「この企業では仕入れ買い付けは行っておらず、価格交渉はもちろん地方の新規アイテムを発掘するような業務は外部からの紹介もしくは地方にある提携子会社が傍らで行っており、実際の業務はただ出品者である顧客のフォロー(プラットフォームの使い方や送り状の遠隔手配など)、定期的に開催されていた叩き売りセールへの駆り出し」
など、当初聞いていた仕事内容とは全く異なるものだった。これでは経験と実績を活かせない。不満を感じた男性は、面接官でもあった責任者に説明を求めたところ
「『そんな話した覚えはない』とシラを切ったうえ、翌日からは共有事項を私にだけメールしなかったり、私が参加しない午後イチの会議資料を昼休憩直前に作成指示してきたり、あからさまなパワハラがスタート」
それでも男性は家族のために耐えて働き続けた。しかし入社から5か月ほど経ったある時、娘の初めての学校行事のために1か月前から数回にわたって有休を取得する旨を伝え、総務の許可も下りていたにもかかわらず、当日の朝になり責任者から「許可していない」と激怒されたという。
これに男性は「さすがに耐えきれないと感じ、その日のうちに妻に退職の意向を伝え、午後には辞表を書いて会社へ提出しに行きました」と会社を去った経緯を綴った。
「翌々日には退職を聞きつけた同業他社がSNS経由で接触してきた」
男性が辞表を提出したとき、同席していた責任者は
「こんなに短期で辞めるなんて君はどうしようもないクズだな」
と吐き捨てたという。退職した男性は、
「翌々日には退職を聞きつけた同業他社がFacebookなどのSNS経由で接触してきたため、そのうちの1社にダウンタイムなく入社することが叶いました。それから約4年のうちに事業責任者に就き、年収も当時のおよそ3倍に増え、心の衛生面も生活面も結果的には裕福になることができました」
と、転職に成功した様子を綴った。なお、退職間際に男性に対して暴言を吐いた責任者については、こう報告している。
「同業のツテで聞いたところ、当時の責任者は私の退職後に大手老舗企業に転職したものの、実力が伴わず干されてしまい、下請け子会社へ出向したようですが、そこでもうまくいかず業界から去ったと聞いてとても痛快な気分です」
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