「応募要項には年齢制限60歳までとなっていましたが、実際は50代なんて合格しないよ。と周りから言われていましたが、救急の分野でのキャリアに自信があったのでダメで元々だと受験しました」
と振り返る女性。「万全の準備をして当日の面接、試験に挑みました」と回想する。試験官は、事務長と看護師2人。面接は思っていた以上に厳しいものだったようだ。
「まずは自己紹介をしましたが、『あ、そうですか』と興味のない様子」。その後は、こんな質問をぶつけられた。
「うちの病院はナースの平均年齢は36歳ですがうまくやっていけますか?」 「若い年下の上司や先輩とうまくやっていけるんですか?」 「あなたはベテランで歳をとっているから考えや自分のやり方が固まっているとおもいますがうちの病院のやり方になじめますか?」
どちらが固定概念で凝り固まっているのかと文句を言いたいくらいだったのではないだろうか。しまいには
「歳をとっているから、仕事の覚えが悪いのではないですか?」
とまで、「年齢のことばかり」言われてしまったという。
「どの質問にも精一杯の返答をしましたが、『あ、そうですか』と、やはり興味のない態度でした」
と振り返る女性。納得いかない思いをこう振り返った。
「今までどのような看護をしてきたのか?看護の仕事にどのような気持ちで取り組んでいるのか?などの質問は一切なく、途中で、『もう結構です』と言いそうになりましたがなんとか終了しました。結果は不合格でした」
「年齢だけが理由で落ちたとは思いませんし、落ちたのは私に魅力がなかったのだと思いますが、あの面接内容を思い出すと今でも涙が出そうになります」
思い返すのも辛そうな女性は、看護業界について
「看護師は常に人材不足ですが、私のように社会人から看護師になる人も多く、また、やる気のある人材をもっとうまく活用してもらえれば看護業界も良くなるのではないかとおもうのですが」
と意見を述べた。確かにこんな圧迫面接で貴重な看護師人材を失うことになれば、業界にとっては損失だろう。女性は最後に「トラウマになるような辛い面接でした」と付け加えていた。
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