ベテラン求職者が明かす「ブラック企業の見分け方」 社員の悪口を言う社長は要注意
ある中年男性がツイッターに投稿したメモが、ネットで話題になっている。男性自身が10年間に積み重ねた「再就職活動」の経験について書かれたものだ。
中年で再就職となると「とりあえず職があれば」と慌てて会社を選んでしまいがちだが、焦って選ぶと職場環境の悪いブラック企業をつかんでしまいかねない。男性はそういった会社の見極め方について語っている。就活生にも役立つのではないか。
書棚の「船井」や「稲盛」は危険信号?
この男性は、面接などで会社に足を踏み入れた際は、モノや人に注意を払うべきという。会社の総務や人事の部課長が「50代の比較的地味なおばさん」であれば、求職者の人柄をよく見る可能性があるので、落ち着いて会話することを勧める。
しかし「キンキラキンの派手なおばさん」が出てきたら危険とのこと。「社長の(元)愛人などの可能性があり、後々ひどい目にあう」というが、どんなひどい目なのだろうか。
面接にヤクザファッションや芝居がかった人物など「クセのある人物」が出てきた場合も注意。「適当に話して離脱」「内定しても辞退」することを勧め、「『個性派』を面接官にする会社は危険」と断言する。まともな人材が不足しているということだろう。
社長の見極め方についても言及がある。「自社社員の悪口を言う社長なら離脱を」と勧める。後になって、今度は自分が必ず言いがかりをつけられることになるからだ。
「そういう社長の会社から、半年に一回くらい求人が出ている実例あり(みんな辞める)」
会議室や社長室に置かれているモノにも注目したい。「体育会系のスローガン」が貼り紙になっている会社は「中高年にはムリ」だと言う。書棚に置かれている本については「『船井』『稲盛』は危険信号」という。船井幸雄氏や稲盛和夫氏には熱狂的なファンも多く、このあたりは反論したい人もいるかもしれない。
中年でも若さと清潔感が大事「白髪は黒く染めよ」
また男性は中年世代の転職ノウハウとして、身だしなみを整えることの重要性を強調している。外見については、若さと清潔感が重要なようだ。
「白髪は黒く染めよ。ハゲなら坊主かそれに近く。カッパハゲはオールバックに」
「ワイシャツは自宅洗濯でなくクリーニング店で。ネクタイはダイソーのヘナヘナネクタイは避ける」
ハローワークには毎日通い、積極的に相談することで、非公開の裏求人なども紹介してもらったようだ。「書類を書いても通らない」とはよく聞く悩みだが、ハローワーク主催の再就職セミナーの指導どおりに書類を書けば「面接にひとつもたどり着かないことは絶対にない」という。男性の場合、「25社応募して面接5社くらい」とのことだ。
男性は、こういった経験を通じて正社員としての再就職が決まったとのこと。「『良い会社の選び方』ではありません。再就職してそこに満足いくかは、全然別の話です」とは言うものの、「参考になる」とのコメントが多く寄せられた。面接官の見方に対しても、
「面接官をよく見ろというのはマジ。仕事で人と会う時に身なりをきっちりできない奴は人間としてもgdgdって本当だった」
「面接でクセのある人は、仕事したらそのクセが100倍くらいになったので要注意」
と賛同する声があがっていた。
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