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採用する人には圧迫、不採用の人には優しく 入社後に聞いた面接官の本音

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面接でメンタルが折れそうなひどい扱いを受けても、「不採用だろう…」と落ち込むのは早合点かもしれない。現在は採用に携わる身だというITエンジニアの女性(東京都/60代前半/正社員・職員/年収1900万円)が、「学生の就職志望先で上位の大手外資系」の企業を受けたときの経験を綴った。

それは「適性検査に合格後に進んだ二次面接」での出来事だった。「ニコリともしない採用部門のトップの面接官」は、こんな質問をしてきたという。

「将来結婚して、相手またはあなたが転勤になったらどうします?」

「あ、腰掛けか」と皮肉を言われたが…

女性は「できるだけ辞めないで続けられる方法を模索します」と回答したが、こんなやりとりが続いた。

「すかさず『方法が見つからなかったら?』と返されました。『そうならないことを願ってますが、会社の仕事が夫婦関係より重要だとはわたしの価値観では考えられないので、他に方法が全くないなら仕事を休職するか辞めるかのどちらかになると思います』と正直に答えました」

誠実な回答をしたものの、面接官の対応は冷たかった。

「『あ、腰掛けか』と皮肉を言われ、その後もコテンパンに叩かれるような質問やコメントの連発」

絵に描いたような圧迫面接に、かなり凹まされたようだ。ところが

「これはダメだと諦めていたら数日後に内定が。驚きました」

思いがけず結果は合格だった。その後「部門の新入社員歓迎会」で、その面接官と再会した女性が「面接はずいぶん辛辣でしたね。不採用になると思ってました」と話したところ、驚きの答えが返ってきた。

「当たり前でしょ。採用すると決めた人をちやほやしたって時間の無駄。むしろ本音を聞きたい。不採用にする人は将来我が社のお客様になる可能性もあるから、優しくニコニコと和やかな面接をして不採用になっても我が社に良い印象をもってもらう」

面接で酷い目に遭いその会社に悪感情を持ったという話は、キャリコネニュースの読者から度々寄せられている。この面接官は、そうした心情をしっかり踏まえた面接をしていたのだ。ただ、圧迫面接を受けるほうは大変だ。企業にとっても

女性は今回体験談を寄せた理由を、こんな風に綴った。

「面接に来た人をその会社の敵にしてしまうようなとんでもない面接官の話を読むにつけ、わたしが受けた面接を思い出すので、投稿しました。今は採用に携わる身ですが、面接の際はできるだけ中立な態度で臨むようにしています」

 

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