女性は当時、フリーターで派遣会社の内部スタッフとして働き始めた。「そこはコールセンターで、リストをもとに企業に片っ端から電話し、人事担当者とのアポを取るという仕事」だった。
「電話の仕事が得意中の得意」な女性はどんどん電話し、かなり良い成績を上げたが、ある時上席達が集まる会議に呼ばれ衝撃的なことを言われたという。
「『アンタ、電話がうますぎる。本当は他社から来たスパイなんじゃないか。正直に言いなさい!』。成績が良すぎて怒られるなんて聞いたことがありません。キョトンとして『は?いえ、違いますけど』しか言葉が出てきません」
仕事ができ過ぎる従業員に対してスパイを疑うとは……。素直に評価することはできないのだろうか。
「あのスパイがとった案件か」と変な雰囲気に
女性がアポを取ったうちの1件で、「たまたま当社側の営業担当者と先方窓口が学生時代につながりのあった人で、トントン拍子で商談が成立したというミラクルもあった」というが、
「本来なら大喜びで盛り上がるところが『あのスパイがとった案件か』と変な雰囲気に。その後、なぜか『あんた、スパイじゃないってな!ごめんな!』と軽~く謝られましたが、変な会社だなと思い退職しました」
と経緯を綴っている。
「スパイ扱いとは何とも荒唐無稽すぎて会社の程度が知れます。後悔なんてするわけがありません。その後もほかの会社で電話オペレーターとして従事し、今も電話オペレーターですが、スパイ扱いなんてあの会社だけです」
と回答を締めくくった。会社は無用な疑いで惜しい人材を逃してしまったようだ。
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