「タクシードライバーの私はいつものように、流し営業をしておりましたら、お母さんと娘さんと、お母さんの友達の女性の方がご乗車されました」
と回想する。当時はコロナ禍で「マスクをしてないお客様は乗車をお断り出来る時期」だった。そのため、「ずーっとマスクをせずに話し続けている母親(娘と友達はマスク着用)に『申し訳ありませんがマスクをお願い致します』と丁寧に申し上げた」という。するとその途端、
「何でマスクをしなきゃいけないのですか?」
と「信じられない答え」が帰ってきた。国交省からも公共交通機関でのマスク着用を求めていた時期だったため、男性の驚きは大きかった。「娘の前でこの言動は信じられず」と書いており、人の親としても耳を疑うセリフだったのだ。ところが衝撃はこれにとどまらなかった。
「その後『このハゲ』とか『お前なんかこの仕事向いてない』とか言い始めた次第です。たまりかねた娘さんが『お母さん、恥ずかしいからやめて~!』『お父さんにも同じこと言ってるんじゃん、お父さんも呆れてるよ!』と言ってくれたのが救いでした」
母親の口の悪さは筋金入りだったのだ。娘の嘆願などまったく意に介さなかったのだろう
「降り際にクレーム用の返信ハガキを全て持って帰られ、尚更驚いた次第です」
と男性は振り返った。そのクレーム用ハガキが会社に届いたのは、「コロナが少し落ち着いた3か月後」だったという。改めて呆れたようにこう綴っている。
「娘さんならまだしも、そのお母さんが常識を逸脱した内容に、娘さんが可哀想なのと、旦那さんも自宅でいたぶられてる様子が目に浮かんで来ました」
なお、「会社にもその期間に報告しておいたので、お咎め無しの、逆に凄いクレーマーと判断される内容でした」ということだ。酷いクレーマーに遭遇してしまったものの、会社から責められることがなかったのは何よりだ。
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