「私は“米国公認会計士”という新卒にしては珍しい資格を科目合格(4科目中2科目)しており、それをガクチカとして話しました」
と明かす男性。米国公認会計士は、英語で会計実務ができるレベルであることが客観的に証明できる国家資格だ。1科目ずつ受験することができ、まだ取得には至っていないものの当初その姿勢は高く評価されたようだ。
「1次面接では、このガクチカはかなり好評で、2次面接を免除され、いきなり最終面接まで案内していただきました。最終面接の始まる直前、人事の方からも、『普通にしていれば大丈夫』と実質内々々定と言わんばかりの発言もいただき、リラックスした気分で最終面接に挑むことができました」
ところが最終面接が始まると、「前には人事部長一人と、役員と思しき2人が渋い顔で座っていました」と手のひらを返したような想定外の対応が待っていた。
「面接が始まるも思うように盛り上がらず、挙句の果てに、米国公認会計士について、『その資格持ってると転職されそうで困るんだよね』と嘲笑されました」
“自分のガクチカは武器になる”と感じていた男性は、「この言葉はかなりショックでした」と肩を落とす。その後の結果を、
「予想通り落とされ、それ以来、その企業の商品は使っていません」
と失望をあらわに書いていた。