ジャージに短パン姿の面接官に「重たいものを持たないような心構えの人にウチは無理だ」と言われた男性【後編】 | キャリコネニュース
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ジャージに短パン姿の面接官に「重たいものを持たないような心構えの人にウチは無理だ」と言われた男性【後編】

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ある会社の管理職採用に応募したときの「ムカついた面接」経験談を語る50代男性(神奈川県/素材・化学・食品・医薬品技術職/年収400万円)。なぜか面接前日に電話で「重たいもの持てるんですか?」などと聞かれて困惑したものの、とりあえず面接を受けることに。当日その会社に到着すると、こんな人物が現れた。

「ジャージに短パン姿、手には私の応募書類と思われるコピー用紙を直持ちの目付きがキツイ感じの怪しい男性が出てきて『入ってください』と言われた」

男性の胸中には不穏な空気が流れたことだろう。(文:okei)

「親の書いた本を読んでもらい論文を書いてもらいます」

「どうやらその人が面接官であり、工場長で社長の息子だと自己紹介された」という。工場長は男性の自己紹介を聞き終えると

「立派な経歴をお持ちだが、ウチの会社では管理職でも重たいものを持ち上げる作業があるのであなたのように15キロ以上のものは持たないなどど言っている人には務まらない」

などと頭ごなしに言われてしまった。

男性は前日の電話で「重たいものが持てるか」と担当者に聞かれ、重量の確認はしたが「15キロ以上のものは持たない」などとは一言も言っていない。しかし「ちょっと話が間違って伝わっているようですが…」と伝えても一向に話を聞いてはくれない様子だった。しかも

「その人物は『自分も大企業に勤めていたがリストラに合い仕方なく親の会社に入った』などと発言したかと思うと『重たいものを持たないような心構えの人にウチは無理だ』(まだ言うか)と、仕方なくコネで働いているあなたに言われたく無いんですけど的な話をその後も延々と聞かされました」

この時点でかなり辟易した様子の男性だが、相手の信じられない言動はまだ続く。

「さらには『転勤が発生するが大丈夫か』と求人には書いてない事をいきなり言ってきて、一通り文句?を言い終えたのか『この先に進むかどうかはあなたが判断して下さい。その後は親の書いた本を読んでもらい論文を書いてもらいます』とカオスな事を言われた」

さすがに男性も「あーもうこの会社は完全に無いな」と心に決め、一応

「求人に書かれていない事が多すぎて今この場でこちらからの結論は出せません。そもそも採用担当者の方の対応や申し送りに問題が多すぎるので今後のためにも改善された方が良いかもしれませんね」

と伝えてみたという。すると

「製造業なんだから重たい物を持つのは当たり前、そんな事いちいち書く必要は無いし、担当者は忙しいんだ」

と予想通りの答えが返って来たそうだ。男性は「はい、わかりました!」と答えて面接は終了した。それ以上言い争っても仕方ないと判断したのだろう。

「恐らく採用担当者も身内なのだろうが、こんな企業に騙されて高級品を購入している人たちが気の毒だなと思いつつ、帰り道の途中で『選考辞退』のメールを打った」

と振り返る男性。メールには「ご丁寧な対応に感謝いたします」と一言添え、皮肉こめたことを綴った。

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