しばらくすると、クレーマーの男性は再来店した。しかし、彼が持参したスマホの機種は、先に店に伝えていた機種とは別物だったらしい。そのため概算と異なる買取価格を店から提示されてしまい、またもや男性は烈火のごとく怒鳴り始めた。
「カウンターは入口近くのため、フロア中に怒声が響く響く。(中略)『なんでだよ!○○円って言っただろ!なんで○○円も変わるんだ!?』と何度も同じやり取りが繰り広げられていました」
男性客は「収まりがつかないからどうにかしろ!」とヒートアップしていく。女性が「これはまずいかも」とヒヤヒヤしていると、あとから出てきた別の店員が驚きの行動を取ったという。その店員は男性客にしっかりと頭を下げ、
「別のモデルを調べたかもしれない。(機種が)違っていたら値段が違うかもと伝え忘れたのはこちらの落ち度です。申し訳ありません」
と謝罪したのだ。この対応が功を奏したのだろう、やがて男性客は落ち着きを取り戻し、最終的には店側が提示した価格でスマホを売り、帰っていったそうだ。女性はそのスマホ買取店の近くにあるテナントで働いているため、他人事には思えなかったと見える。
「(男性客が)調べた機種より(実際の買取価格が)安くなったっぽい。(中略)聞こえてきた限りでは、価格差は1000円もなかったはず。それで1時間以上怒鳴り続けるとは……」
「お客様が何を持っているか見てもいないのにわかるなんて、エスパーじゃないんだから無理でしょうに。服のサイズをSだと言われたからSを出したら、『こんなの小さくて入るわけないだろう!』と怒鳴られるようなものだと思うとゾッとする。買取をやっているお店は大変なんだなぁと思いました」
と店側の苦労に思いを巡らせていた。
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