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プライドが異常に高く、わかっていないのに「わかりました!」 モンスター新人に困惑する職場

画像はイメージ

モンスター新人が1人いるだけで、周りは振り回され、いらぬ苦労をすることになる。「2年前に入った新人がなかなかモンスターだと思います」と語るのは、建築・土木技術職の30代後半男性(愛知県/正社員・職員/年収750万円)だ。

「第一印象は真面目であり、とても誠実な青年に見えました。しかし、いざ仕事を教えてみると彼の本性が見え始めました。まずプライドが異常に高く、“すぐに理解できる有能な僕”を演じるところがありました。そのため、まったくわかっていないのに『はい!わかりました!』と言い、次のステップに教育を移すとまったく何も理解できておらず、前のステップに戻らなければなりませんでした」

男性は「(新人は)何回教えてもすぐに『わかりました!』と言うのですが、本当にわかっていない」と困惑する。相当に苦労させられたようだ。(文:福岡ちはや)

「すみません、私が至らなかったです(涙)」→「なぜ謝らなければならないんですか」

実際の仕事の場でも、新人はモンスターぶりを発揮した。例えば、男性が「これを課長に印鑑をもらって提出してくるように」と指示を出したときのこと。新人は「わかりました!」と言ったのに、「印鑑をもらわずに提出に行くか、提出をしないかの2択」というチンプンカンプンな行動を取った。また、そうした指示と違う行動を注意されても、新人は納得しなかった。

「その場では『すみません、私が至らなかったです(涙)』と深く反省したそぶりを見せるのですが、そのあと周りに『なぜ謝らなければならないんですか』とまくし立てる始末。何かミスをすると『先輩にこうやるように言われました』と先輩を売ってました。しかも先輩は、そんな指示をしたことなど一切ない」

あるとき、新人が「〇〇さん(男性の名前)を超えるのなんて、大して大変じゃないですよ(笑)」と言うので、男性は「じゃあやってみろや」と思い、自分の仕事の3分の1程度を渡してみたそうだ。結果は言わずもがな、

「知ったかぶりばかりしていた彼は、当然何もできない。基礎すらできてない。週の生産計画より大幅な遅れを出し、遅れるたびに『来週は必ず目標到達、挽回いたします』と上の人に偉そうに言っていましたが、一度も到達したことはありません」

と悲惨なものだった。こうして新人の本性は周知の事実となり、次第に周りも「あいつポンコツすぎない?週計画も達成できない、嘘をつく、指示を理解できない。〇〇くんと同じ時間働いているのに生産効率が違いすぎるよ。もうやめさせられないの?」と不満を言い始めたという。

「こいつに教えるくらいなら1年目の新人に教えるほうがマシ」

もともと男性は「新人なので長い目で見ましょう」と、すでに2年目となった新人をかばっていたが、例の失礼すぎる発言以来こうしたフォローもやめてしまった。すると新人は周りから嫌われ出し、彼と話すことをやめる人も出てくるようになった。

「今、彼は『僕が信用を失うようなことをしたから、みなさんしゃべってくれないんですかね?』と私に相談してきますが、『さあ?そんなことないんじゃない?君の思ってるより事態は重くないと思うよ』と言い、アドバイスすることもやめてます。大人気ないと思いますが、こいつに教えるくらいなら1年目の新人に教えるほうがマシ。実際に1年目の子のほうが、すでに仕事ができています」

男性はモンスター新人を突き放しつつも、

「社会人は周りから嫌われたら何もできません。自分本位のみで動くとこうなります。失った信用を取り戻すには、失うのに要した期間の3倍はかかる。頑張って必死こいて、自分に危機感を持ってもらいたいものです」

と綴った。彼が職場での居場所を取り戻すには、これまでの態度を改め、誠実に仕事に取り組むしかないだろう。

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