宮城県の50代後半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収600万円)は、「まだパワハラなんて言葉が一般的ではない90年代のことです」と回想した。
「従業員20人程度の小企業の中間管理職だったころ、どうしたら社員の志気、覇気が揚がるか(オーナー社長に)自分の考えを伝えた」
会社のためによかれと思っての発言だったが、社長からは
「余計なことを言うと身のためにならないぞ」
と信じられない返事が返ってきた。職場を良くするための行動も許されなかったようだ。
「人情家だが、ひがみっぽい気の小さいワンマン社長でした。『どういう意味か?』と今なら声を大にして問うことと思います」
と綴った。当時はすぐに言い返せなかったことで、余計に「許せない一言」として記憶に刻まれたのだろう。
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