面接結果は「必ず1週間後に送る」と言われていたが、約束の1週間を過ぎても来なかった。しかし、その面接官に「電話かけてくる人もいるけど、ぼく忙しいからいちいち電話に出てられないわけ」と念押しされていたこともあり、辛抱強く待ち続けたが2週間経っても音沙汰がなかった。
面接から20日が過ぎた頃にハローワークに寄ったら、ある求人が目に留まった。それは面接を受けた会社の求人だった。日付を見ると、女性がハローワークに行ったまさにその日に「新着」として出されたもの。この時点で女性に不採用通知は来ていない。なのにどういうことだろう。
「なんだかモヤモヤして、意を決して担当者に電話しました。忙しいから電話に出られないと言われていたので、だいぶドキドキハラハラしながら、恐る恐る電話したのを覚えています」
電話に出たのは、面接をした男性だった。「あー、○○さん? え? いつだっけ? 送ってなかったっけ?」と頼りない答えが返ってきたため、女性はやむなく面接日を伝えると、
「『あーーーー、あ、待ってね、今見てみるから』と男性は言いながら、パラパラパラと紙をめくったり、ガサガサ紙を探す音が電話の奥で聞こえること3分……出てきた返事が『あー、○○さんか、不採用でいいかな』という信じられない言葉でした。選考結果が書いてある紙を探していたのかと思ったのですが、そうではなく。採用不採用を今このタイミングで、その男性が考えて、ぱっと決められたことに腹が立ちました」
この会社の採用プロセスは一体どうなっているのか。女性が憤るのも無理はない。
「当時はまだ若く、人生経験もないため、こちらも『そうですか、分かりました』しか言えず、もはや泣き寝入り。すごく悔しかったです」
時を経たからこそ打ち明けてくれたのだろう。契約社員では親に申し訳ないと正社員を目指していた女性にとって、言葉にならない悔しさ、悲しみ、怒り……があったことは想像に難くない。女性が今は正社員のようで、せめてもの救いだ。
※キャリコネニュースではアンケート「ムカついた面接」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6YW7APDF