身を粉にして働いても、会社から酷い扱いを受けることもあるようだ。そういう時は、退職したくもなるだろう。
山形県に住む40代前半の女性(ITエンジニア/正社員・職員/年収350万円)は、20年務めていたIT関連の会社を退職することになった。一体何があったのか。(文:永本かおり)
「逐一報告して会社組織に忠実に仕事していたのにバカくさくなり」
女性はある大きなプロジェクトのマネージャーを務めていた。そこで、通常3年かかるものを「1年でやれ!」と命じられ、「納期厳守で死にものぐるい」で働いた。
しかし、納期まで何とか間に合ったものの、残業続きの毎日で女性の身体はボロボロの状態だった。やがて、「体調を壊し、残業代もまともに出てなかった事に不満」を抱くように。この事を会社に話すと、
「あなたが勝手にやったことでしょ」
の一言が。女性は、これを聞いて
「逐一報告して会社組織に忠実に仕事していたのにバカくさくなり、経営者の本性もわかり、ここにいたところで将来真っ暗。かなり引き止められましたが、3ヶ月後に辞めました」
と、何かがプツンと切れたかのように退職した。女性は、退職したことを
「残業代全額もらえなかったのが悔しいですが、自分の体が一番大事と思いました。スッキリしました」
と、前向きな様子で綴っていた。
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