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「日々のタスクがないので午前中で仕事が終わります」 暇すぎる職場で働く30代女性、後悔も語る

画像はイメージ

人手不足でサービス残業や過重労働が常態化している会社は多いが、逆に暇を持て余している職場もあるという。東京都の30代前半の女性は、全国に支社がある大手企業に勤務しているが、

「日々のタスクがないので、暇な日は出社しても何もないこともあります。通常時は午前中で仕事が終わります」

と羨ましいような、それでいいのかと心配にもなる勤務状況を明かす。あまりにも暇なので、就業時間中に「資格の勉強をネットでするか、ネットサーフィン、無料のセミナー参加などしています」とのこと。

それでも「年収はおよそ400万円」だというから、激務薄給に喘いでいる人からすると羨ましいだろう。一体どんな状況なのか、編集部では女性に取材を申し込み話を聞いた。

「有休を使うのも申しわけ無くありません」

女性は2022年に求人広告を見て応募し、中途入社した。

「会社の業種はサービス業で、私は企業の研修関係の仕事をしています。転職の理由は多々ありますが、1つは前職よりも年間休日は増やしたいと思っていました。実際20日近く増えたのでそこは満足です」

仕事が暇な上に休みもしっかり取れるらしい。暇なことによるメリットを聞くと、

「有休を使うのも申しわけ無くありません。体調不良でも勤務中にダラダラできるのでラクですね」

と余裕のある職場の雰囲気を明かす。

何か国家資格を活かした仕事に就いているのかたずねてみたが、「今の仕事をするための特別な資格などは持っていません」とのことだ。資格なしでも安定収入で有休もあるのは羨ましい限りだが、女性は勤務中に暇なときただ時間をつぶしているわけではなく

「宅建と社労士に興味があり、いろんなサイトを見ています。主にオンラインの無料セミナーを予約して受けています」

とマイペースで勉強を続けている。

しかし、いくら暇とは言っても6人いるという同じ部署の上司や同僚から、ネットサーフィンを咎められることはないのだろうか。

「全くありません。私からみると、部内の方は全員暇そうです。その証拠に、『仕事がほしい。仕事を作っていきたいから協力しあいたい』と言ってもスルーされてきました」

なんと叱られるどころか部署全体が暇な様子。仕事を増やす意思のかけらもないようだ。なぜそんなに仕事がないのだろうか。

「大企業だけに、他の部署でも似たような仕事をすでにやっているんですよね。全国にある他の事業所でも同じような担当者がいるからでしょう」

だぶった仕事を整理する必要もないくらい余裕があるのだろう。

「面接時にもっと詳しく仕事内容を聞けば良かったと後悔しています」

良いことばかりのようにも見えるが、仕事の張り合いはあまり無さそうだ。女性は暇な職場のマイナス面も語っている。

「デメリットは、自己肯定感が下がる、時間の無駄と感じることですね」

「あまり忙しくないことは事前に知りませんでした。面接時にもっと詳しく仕事内容を聞けば良かったと後悔しています。産休に入る方がいるから募集しているというので、仕事はあると思っていました。でも、産休入った方も仕事がなかったと入社してから知りました」

こう複雑な心境を吐露した。今後について聞いてみると、こんな本音を語ってくれた。

「結婚して近いうちに子どもも考えていますので、福利厚生が充実、いつでも休めることにメリットを感じています。今はプライベートを考えると転職はリスクが大きいというのが本音です。なので、しばらくは辞める選択肢はないですが、ある程度の区切りで転職は考えています」

人によっては永遠にいたい職場ではないかとも思えるが、辞めたくなることもあるようだ。暇すぎる職場というのも考えもののようだ。

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