朝の時間帯に「前日の配達員が取引先の居酒屋から受け取った領収書の金額を計算し処理する業務」を任されていたという女性。電卓で一枚一枚金額を計算して確認する必要があったため時間のかかる作業だったが、前職でも事務を担当しており、それを買われたようだ。
だが、同時並行で「ひっきりなしに鳴る取引先や一般客からの電話注文やクレー厶等も受けなければならない」。そのため朝のうちに片付けなければならない仕事が、昼過ぎまでかかることもあったそう。仕事は先輩、女性と同じ日に入社した同期と3人で回していた。しかし、この同期がなぜか頑なに電話を取りたがらない。
「同期は他の人が電話に出ていようが7コールを過ぎても電話を取らず、見かねた先輩が電話を取るとお局さんから叱られるようなところだったので、必然的に私が多く電話を取るようになり、任されていた他の仕事が遅れるようになりました」
仕事が遅れていたせいか、そのベテラン女性から目をつけられてしまった。本来なら同期が取るべき電話に代わりに出ている女性が、「仕事が遅い」と思われるのは、たまったものではないだろう。それからベテラン女性の嫌味を聞かされる日々が始まった。
「事あるごとにやり方がおかしいと言われるようになりました。 どういうことだろうと先輩や私に仕事を教えてくれたパートさんにも仕事のやり方を見てもらいましたが、間違えてないのにどうしてそんなことを言われるのだろうと首を傾げられる毎日」
同期が怒られない理由が判明「そういうことかと腹が立ちました」
仕事のやり方に間違いはないと先輩たちにお墨付きをもらってもなお、お局さんからの「やり方が違う」「おかしい」という言葉は続いた。思い切って直接どう違うのかを聞いてみても「先輩に聞いてみろの一点張り」だったという。だから、その先輩が間違ってないって言ってるんだよ!と思わず突っ込みを入れたくなる。
「先輩も困惑するばかりで頭がおかしくなりそうでした」
と綴る女性。あるときは「電話は他の人が出るから出るな」とベテラン女性に注意されたこともあった。ところが放置して先輩が出れば女性が怒られる一方で、「同期も電話に出ないがお咎め一切なし」。ほかにも「仕事が終わるまで昼休憩なし、残業はしていいがタイムカードは先に切れ」など「理不尽のオンパレード」だったそう。
こうした状況は他の従業員にも伝わっていたようで「心配してくれたパートさんがお局よりも上に現状を訴えた」という。しかし改善されるどころか、そのパートさんが逆に辞めさせられてしまったそうだ。
ベテラン女性の理不尽がまかり通り、なぜか同期だけ怒られることがないという謎の職場。あるとき同期が取った電話注文を処理せず問題になったときも、「そもそもなぜ(電話の)内容を確認しなかった」と女性が怒られたという。疑問に思い観察していると、ある事実が判明した。
「同期は実家で農家をしているようで、お局と経営しているスーパーに商品を卸す話をしていた」
どうやら実家が取引先で、忖度されていたようだ。女性は「そういうことかと腹が立ちました」と当時の心境を振り返り、こう続けた。
「その事実を知った頃、配達員やスーパーのレジスタッフ、別部署の事務員からも心配されるようになり、一週間、昼なし残業もしていたため体調を崩しつつあったため、耐えきれず3か月で辞めました。5年経ちましたが、求人で毎月募集していたり、スタッフも入れ替わりが激しいようで中身は変わってないんだろうなと思います」
仕事量も人間関係もハードな環境で働き続けることは、誰にとっても難しいだろう。女性が働いていた3か月の間に2人の新人が入社していたが、一人が1か月、もう一人は1週間で辞めていったそうだ。女性は「やはり辞めて良かったなと思ってます」と綴り、文章を締めくくった。
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