ちなみに女性は、夫の帯同で上海に滞在しており、就労ビザではなく無職だったそうだ。応募条件は、「大阪に縁があり大阪が好きな人」というもの。集団面接会場には20代の若者が多数おり、この時30代後半だった女性は「場違いなところに来てしまった」と少し後悔したという。そんな中、採用試験は進んでいく。
はじめに筆記試験、次に大阪出身で人の良さそうな担当者の説明、 そして、5~6人に分かれてのグループ面接へ。この面接を担当したのが、「今思い出してもはらわたが煮えくり返る」と書かれた人物だ。
この面接官は、若者の中に混ざって居心地が悪そうにしている女性に対し、こんな言葉を投げかけてきた。
「部屋に入った時にキョロキョロっと周りを見渡して、人間観察でもされてたんですか?さすが大阪のオバチャンですね!」
初対面で、しかも面接官が受験者へ向ける言葉であることを踏まえると、デリカシーがないにもほどがある。しかも、女性は子どもがいないこともあって、オバチャンと呼ばれることに慣れていなかったらしい。そう言う面接官は「私よりも30ぐらいは年上のオジサン」だったというから、開いた口が塞がらない。
「その言葉は私だけでなく大阪のオバチャンたちも侮辱する言葉です。 大阪が好きな人ばかりが集まっているはずなのに面接官は大阪を馬鹿にしているなんてあってはならないでしょう!」
と、女性は怒りをにじませる。
ちなみに、その面接官は関西出身ではないようで標準語のイントネーションで話をしていたとのこと。 女性は、「大阪のオバチャン」発言の瞬間からここで働きたいと思えなくなり、面接を途中退出してやろうかと思ったものの、 一緒に面接を受けているメンバーに迷惑をかけてはいけないと思い最後まで耐えたという。
そんな面接がうまくいくはずもなく結果は不合格。働いていたとしても、嫌な思いをしただろうから、これで良かったのではないだろうか。
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