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激安!おみくじが1回10円で引ける神社を都内で見つけた

写真:昼間たかし

2024年の幕開け、各地の神社には多くの初詣客が訪れ、コロナ禍以前の賑わいを取り戻した感がある。物価高や社会情勢の不安が影響してか、少しでも早く御利益にあやかろうと、元旦未明から行列ができる神社も多かった。

そうした中で筆者が見つけたのは、物価高の流れに逆行する有り難すぎる神社だった。なにしろ、おみくじを10円で引けるのである。(取材・文:昼間たかし)

麻布台ヒルズの隣でおみくじ激安

写真:昼間たかし

その神社があるのは、東京都港区。虎ノ門に鎮座する西久保八幡神社である。実は、筆者がこの神社を訪れたのは偶然である。筆者、正月に都内にいるときはだいたい自転車で、地元民以外はあまり初詣に訪れることがなさそうな地域密着度の高い神社を巡ることにしている。

この元日も、飯倉熊野神社から愛宕神社へ移動中であった。その道すがら「八幡神社」と書かれた大きな石造りの看板が目に飛び込んできたのである。

西久保八幡神社は、古くから鎮座する虎ノ門や麻布界隈の鎮守である。特徴は、いま話題になっている麻布台ヒルズの再開発と同時に整備されたことである。とはいえ、周囲は再開発によって真新しくなっているが、神社の階段は歴史を感じさせる古いものだ。

なるほど、再開発にあたっても神社にはあまり手をつけることはできなかったのか……と思い、参拝してみることに。

ところが、石段を昇ってみると驚いた。そこに広がるのは地域の鎮守様とは思えない豪華な神社。真新しい社殿は、高層ビルを背景にして独特の威容を誇っている。後から聞いたら、再開発にあたって社殿も全面的に改築したのだという。

社殿の改築にも様々あるが、とにかく神社は豪華である。しかも、もともとの地域住民の利便性も考えているのか、裏からは石段を使わずに参拝することもできる便利な通路まで用意されている。

再開発で整備されたものの、神社の位置はまったく変わってない(室町時代に太田道灌が現在地に遷したとされる)。高台になった部分を占める神社は、高層ビルが見えるほかは空が広がり、都会のエアポケットといったところだ。

それでありながら、初詣で賑わう様々な神社に比べると参拝客は少ない。大都会の真ん中でありながら、静かな様子が特別感を演出してくれる。

写真:昼間たかし

そんな神社の拝殿には、おみくじが。神社ではよく見られるコインを入れるとおみくじが出てくる自販機タイプである。何気なく、それを見た筆者は驚いた。そこには「おみくじ 10円」と書かれていたからである。これは、ほかでは見たことのない安さである。

これまで筆者が訪れた神社の中で、もっともおみくじが安かったのは北九州市八幡東区にある天疫神社だ。その価格は30円。宮司さんは「日本で一番安い」といっていたことを記憶している。

そこから、いきなり価格が三分の一である。生臭い話で恐縮だが、神社にとっておみくじは重要な収入源。そのためか、神社によっては200円のところもある。また、近年では、収入アップを狙っているのか、神田神社のように安いおみくじを廃止するところも。そんなご時世に、10円の設定は驚きである。しかも、所在地が資本主義の象徴みたいな麻布台ヒルズのたもとなのだ。

さすがに元日で忙しそうな社務所に「なんで10円なんですか?」とは聞けなかったため、理由は不明だ。しかし、この驚異的なおみくじの価格になにか神威のようなものを感じるのは筆者だけではないはずだ。

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