都内に住む30代男性も、そんな世界で成功を夢見た一人だ。
最初はユーザーとして「耳かきとか、マニアックな音声にどハマりしていた」男性だが、次第に聴いているだけでは物足りなくなり、自分でつくることを考え始めたという。
ネットで検索して「作り方」を紹介するサイトも発見。これなら「自分でもイケると思った」と振り返る。
聞いてみると、男性にはもともと、何らかの「作品をつくりたい」という願望があったという。
「趣味でWEB小説を書いたりしていますが、絵が描けるわけでもないですし、特に才能のないサラリーマンです。でも、これ(音声作品)だったら自分でもできそうだと思ったんです」
ここで、音声作品の作り方を極限までシンプルに説明すると、
(1)台本を作る。
(2)声優に読んでもらう。
(3)音声ファイルを編集する。
という流れだ。
男性は「数ヶ月間試行錯誤して台本を完成させて、声優さんに発注しました。費用はかかるけど、ここまではスムーズにいきました。問題は、編集に入ってからでした」と振り返る。一体何があったのか。
(副業で「同人ボイス」を作った男性に儲かるのか聞いてみた。【後編】へ続く)