その会社の求人はハローワークからの紹介案件だったという。
「職業訓練も受け、ワード・エクセルも資格を取り、以前から持っていた簿記などの資格も生かせると思い応募しました」
と応募の経緯を明かす女性。所長の心ない言葉は相当なショックだったはずだ。
不採用の場合は本人に連絡のうえ履歴書を返却するルールだったが、一向に連絡がないので女性はハローワークに問い合わせた。すると、ハローワークにはすでに不採用の連絡が届いており、履歴書の返却については「直接(会社に)問い合わせしてください」と指示されたそうだ。
そうはいっても、面接であれだけ失礼な対応をし、不採用の連絡すらくれない会社に自分から問い合わせするのは気が進まないものだろう。躊躇したものの、個人情報をそのままにすることに抵抗を感じ、仕方なく電話をかけたという。最悪なことに、電話に出たのは例の所長だった。
「(所長いわく)『郵便料金もかかるので(履歴書は)破って捨てました』とのこと。『個人情報は?』と言うと『そんなどうでもいいことグダグダ言っていると、使ってくれるところないよ!こっちも忙しんだから時間取らせないで!』と言われ、電話を切られました」
先方は想像以上にヤバイ会社だったようだ。不愉快ではあるが、下手に採用されないで良かったことは間違いない。
その後、女性は自宅そばの会社に就職し、「男性ばかりの会社で女性1人ですが、役職もつき仕事をしています」という。面白いことに、いまや女性はあの不愉快な会社に発注を出す立場にいるそうだ。女性は、
「ゼネコンの下請で仕事をしており、その採用されなかった会社の営業の方とお話しすることがあり、昔話でその面接の話をしたら、まだその所長さんは近くの営業所にいるとのこと。今は仕事をあげる側の人間になれたので、いつか(所長に)ご挨拶するときは『あの面接がきっかけで変われたことは確か』だとお礼を言いたいです」
と皮肉をこめて語っていた。
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失礼すぎる面接官を黙らせた男性「あなたはお客様にもこんな態度で接するのですか?」