既に不採用を決めていた男性は、それが表情に出ていたようだ。すると面接の最後に相手から、「私、どうもダメだったようですね」と言われた。男性が黙っていると、応募者はこう続けた。
「あの質問の答えがいけなかったのですかね。あの質問の模範解答はなんだったのでしょうか?」
これに対し男性は、
「申し訳ないけど、君のその姿勢が最大の問題なんですよ」
と答えた。そして、理由を次のように説明する。
「社会に出れば『答えのない質問』の方が多いわけです。なので、模範解答なんて存在しない。私が一番聞きたかったのは、『その人なりの意見』なわけです」
採用したいのは「指示待ち人間ではなく、自分なりに考え、方法を探し出せる人」であり、「そういう人は伸びる」と考えている男性。確かに、仕事に限らず人生にも「模範解答」は存在しない。だからこそ、おもしろいと言えるだろう。
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