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「屈辱に涙しながらも耐えろ!」伝説の元拓銀マンが若手・新卒社員に贈るキレキレのメッセージ

画像はイメージ

「どいつもこいつも馬鹿だからさ。潰れて当然なんだよ、こんなくそ銀行、悪いけど。遅いぐらいなんだ、もっと前に潰れるべきだった。ゴミだよ、この銀行は。ダイナマイト爆破かなんかしてブルドーザーで片した方が良い」

この発言は、北海道拓殖銀行が破綻した当時、若手行員がテレビのインタビューに答えて放ったもの。このロックな発言を収めた動画は現在でもSNS上をにぎわせ、令和の若者世代にも深く突き刺さっている。尖りまくりの若手社員だった彼も、今や国際ビジネスマンとして活躍中。そのかたわらTwitter(X)で「哀しみの貴公子」というアカウント名を名乗り積極的な発言を続けている。

春から社会に出ていく新卒社員や若手社員に対して、彼ならどんなメッセージを送るだろうか? キャリコネニュース編集部でインタビューを申し込み、そんな疑問をぶつけてみることにした。ちなみに前回話を伺ったとき(2021年9月)には、人間関係に悩む若者に対して「友だちが欲しいなら犬を飼え」という金言をいただいたが、果たして今回は……?(取材・文:箕輪 健伸)

「はっきり言って、24時間365日稼働ですよ」「身体を鍛えないと死んじゃう」

――お久しぶりです。前回インタビューをさせていただいたときには、哀しみの貴公子さんは大手IT企業の国際部にいらしたと思うのですが、現在も同じ会社で働いていらっしゃるのでしょうか?

「その会社からは転職して、今はだれでも知っているような世界的なIT企業の事業部でマネージャーをやっているよ」

――世界的な会社ということは海外との取引がメインだと思います。定時という考え方はあるのでしょうか?

「はっきり言って、24時間365日稼働ですよ。アメリカ時間ですべて動いているので、夜中の2時とか3時とかに急に会議が入ってくるしね」

――それはきついですね。眠るのは日中ですか?

「日中は日中で日本のお客さんがいるからね。いつも寝不足ですよ」

――そんな殺人的なスケジュールの中で、心身ともに健康を保つのは大変なことですよね?

「毎日必ず運動をするようにしている。朝と夕方、1日2時間くらいは運動するようにしているよ」

――趣味はあるんですか?

「趣味はないね。最近思ったんだけど、趣味に興じられる人は貴族ですよ。我々みたいな労働者は趣味を持てない。昔は酒を飲むのが好きだったけれど、いつ会議があるかわからないから、転職以来2年間くらいほとんど飲んでいない」

――唯一の趣味が毎日2時間の運動ということですか。

「運動は趣味というか、体を鍛えないと死んじゃうからやっているというのが正直なところかな。あと常に睡眠不足だから体を動かして汗をかかないと気分が落ち込んじゃう。運動は仕事だと思ってやっているよ」

「SNSはファンタジー」「キラキラしたインフルエンサーの言うことは信じるな」

――もうすぐ4月で、新卒の社員が会社に入ってきます。今の時代、新卒社員はどのような心構えで社会人生活に臨めばいいのでしょうか?

「まず言いたいことは、SNSはファンタジーであるということ。AVと同じですよ。SNSに書かれていることを真に受けてはいけない。キラキラしたインフルエンサーの言うことは信じるな。俺の学生時代の友達には、高級官僚や有名な政治家もいるけどみんな死にそうになって毎日働いていますよ。俺も同級生も、毎日が厳しくて辛い。ド根性だけを、生きるよすがにして、毎日生き延びているのが現状。みんな泥水すすって生きていますよ。楽に生きようとか思わない方がいい。叩かれても叩かれても起き上がる根性、これが一番大事です。若い人は特にSNSのキラキラした投稿を真に受けて一攫千金を夢見がちだけど、あれを真に受けちゃいけない。」

――入社後、どのようなスキルを身に着けていけばいいとお考えですか?

「これからの時代は、より専門性が求められると思うよね。専門性というと難しく聞こえるかもしれないけれど、一つのことを長くやっているとそれなりに専門性が身につくものなんですよ。だから会社が嫌だからすぐに辞めちゃうというのはよろしくない。新卒で会社に入ったら絶対に辛い。馬鹿な上司がいて、意地悪な先輩がいて、絶対に辛い。馬鹿らしい、やっていられないと気持ちに必ずなると思う。だけど、それでも3年は会社にいないと何にも見えてこないよということはぜひ言いたい。あと、これから先の時代は英語ができないと生きていけないと思うから、時間を見つけて英語を勉強することも大事かな」

最後にブラック企業に入ってしまった若者に対するアドバイスを尋ねたところ、往年の発言を彷彿とさせるキレキレの回答が返ってきた。

「屈辱に涙しながらも耐えろ!どんなクズ会社でも学べることはある。」

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