応募した職種は、物流を円滑に回す要となる「ロジスティックスのポジション」だという。転職活動で面接に臨んだその日、約束の時刻になっても面接官は現れなかった。
「10分くらい経過したとき、ここまで面接を受けに来た交通費返せと思いました。15分経過したときは、どんな人に対しても人を待たせるのは信用できないと思いました。結局、面接官が来るまで30分以上待たされました」
面接官を待っているあいだ、他の社員からのフォローも全く無かったという。平気で待たされるこの状況に、女性は苛立ちを募らせた。
「その後、やっと30代後半くらいの男性が一人現れましたが、ミーティングルームに入ってきた時、謝罪も挨拶もありませんでした。普通に椅子に座り、面接を始めようとしていました」
人を待たせたことなど何とも思っていない失礼な態度に、女性の決断は素早かった。
「このような失礼な方がいる会社では働きたくないと思い、面接官が着席したと同時に『申し訳ありませんが、今回の面接は辞退します』と言い残して、その会社から家に帰りました」
面接官は驚いただろう。しかし
「あーそうですか。の一言だけでした」
という残念な態度で終わった。初めからやる気がなかったかのようだ。結果、この企業に対する女性の印象は最悪のものになってしまった。
「コマーシャルを当時からバンバン打ってるような会社だったので、華やかだと思ってました。実際は、中はバタバタなんだろうな、こんな人を採用する会社も変なんだろうと思いました」
時間すら守れない会社を、信用できるはずもなかった。
その後、さまざまな企業で経験を積み、現在はある会社のIT部門で働いている女性。最後に、思いをこう語ってくれた。
「これまでのキャリアの中で、人を待たせることは信頼がなくなる、そして1度失った信頼はなかなか取り戻せないことを改めて理解しました。その上で、あのとき自分がとった行動は間違ってなかったと思っています。入社してたとしてもすぐ退職してたかも…ですね」
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