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大阪・北新地のバーで就活生と社長が飲み交わす 「ガチ就」が出会いと語り合いの場を提供

いま「就活」に新しい風が吹いている。11月17日の「キャスト」(ABC朝日放送)で取り上げられたのは、企業の社長と学生がお酒を飲み交わしながら就職について語り合うという、新しいスタイルの就職活動だ。

企画したのは、転職支援サービスを行うサンクスパートナーズ(大阪・中央区)。同社が運営する大阪・北新地のバーで企業と就活中の学生を結び付け、出会いと語り合いの場を提供している。(文:みゆくらけん)

「いろいろな経営者と話す場があれば、もっと就活は楽しくなる」

社長とじっくり飲み交わすチャンス

社長とじっくり飲み交わすチャンス

およそ就活とは結びつかないバーという空間で、お酒を飲み、食事をしながらカウンターに立つ社長と語り合う。服装はスーツではなく普段着のラフなもの。お酒が入ることでフランクな雰囲気になり、互いが本音で語り合えるということで「ガチ就」と名づけられた。

代表の中尾氏は企画のきっかけについて「日々就活を控えた学生さんがいろいろな企業の経営者と話す場がいっぱいあれば、もっと就活は楽しくなる。いい就活になるんじゃないかなと思った」と話している。

この日、バーに訪れていた大学3年生の沖野さんは、カウンターに立つ社長らに「自己分析というものがよくわからない」と相談していた。すると社長の隣に立つ人事担当者は「山ほど売っている自己分析の本を読んで実践してみて、感じたことを大事にしてほしい」とし、さらに具体的なアドバイスを行っていた。

「いろいろな会社の人事担当者とよく喋るんですけど、彼らが(自己分析で)見ているポイントを教えると、『他人と違うことを書いている人』です。だって人事担当者は、何千と(同じようなものを)見てるわけでしょ?」

普通の説明会では質問しにくいことも聞ける

また、スマホアプリの開発などを行うブリリアントサービス(大阪・北区)の回に参加した大学2年生の藤井さんは、社長にこんな専門的な質問をぶつけていた。

「ウェアラブルコンピューターは、いろいろな可能性を広げられると思うんですけど、そういう方面というのはどのように考えられていますか?」

ウェアラブルコンピューターとは、衣服や腕時計のように身につけて使うコンピューターのこと。この会社の事業内容にも掲げられているものだ。普通の会社説明会ではかなり質問しにくい、学生が会社を試すようなこんな問いかけにも、平然と答える社長。

「大企業がやれへんところを狙っていきたいな。ウェアラブルコンピューターだけではなく、やっぱり尖がったところを」

参加した学生は「ラフで話もしやすくていいんじゃないかと思います」「学ぶことが多かった」「他の就活にも活かせる」と感想を嬉しそうに話していた。

就活生「僕がやりたいことができるんじゃないかと」

「ガチ就」のウェブサイトによると、会合の参加者は10人限定の少数制。人事コンサルタント企業が厳選した企業のみが参加でき、運営スタッフも常駐するので安心して利用できるという。

飲食費を負担するのは企業側で、学生の参加は無料。企業にとっては、野心のある就活生を見つけられるメリットが大きいという。実際にこの日、ブリリアントサービスでは「ガチ就」から内定者を選んでいる。

大学4年生の池田さんは、「ガチ就」での出会いから内定を受けた決め手をこう話す。

「社長に会って、僕がやりたいことができるんじゃないかと感じさせてくれた。普通の会社の採用試験では、会場の雰囲気もあって壁を作ってしまう。ガチ就でフランクに話せる空気があるのは大きかった」

双方にとってメリットがある「ガチ就」は、現在までに約30社が利用。ベンチャー企業や中小企業の経営者が多いということだ。野心のある人材は大企業でも欲しいだろうが、こういう採用方法はなかなか難しいのかもしれない。

あわせてよみたい:ライバル会社へのエントリーで「いきなり最終面接」

 

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