さらに「緩和委員会への参加」も命じられ、過重労働に拍車がかかった。ストレスからか「月に一回レベルで酷い風邪」を引くようになってしまったという。主任は「1回目の体調不良のときは優しかった」が、2回目以降は不満げに、「えー出てこれませんか?」と態度が一変した。これについて、怒りをこう書いている。
「まだコロナまっさかりの中でしたから、熱があるのに出勤しろとでも言うのか、よりにもよってコロナ病棟担当の者が?と正気を疑いました」
そして、3回目の体調不良時、「このままでは過労で死ぬ」と思った女性は、勇気を出して退職願を提出した。これを機に、主任の冷たい態度はエスカレートしてしまう。
「主任は『私たちが大変になるのに辞めるなんてひどい』とあからさまに態度を変えました」
このとき、「ヤメハラ」を実感したという。幸いにも、「他のワーカーさんたちが温かく、フォローしてくれた」ため、辞めるまでの2か月は耐え抜けたそう。当時をこう振り返る。
「既に就職先は決まっており、今後もつきあいがあるだろうからと我慢して、最後にハラスメント委員会に事例提出して辞めました」
【前編はこちら】「昼食はもちろん、トイレにもいけない」過酷な病院勤務に疲弊 そんな中、コロナ病棟を任されて……
「私が電話に出ると、主任はいきなり電話を切ります」
最後まで大人の対応をした女性は、現在は前職よりも規模の小さい病院で働いている。予想通り、前の職場とは今でもやり取りがあるようだ。
「前の病院からの転院相談がたまにくるのですが、私が電話に出ると、主任はいきなり電話を切ります。そして違うワーカーさんが電話を掛け直してきます」
主任について「大人げない」と述べた上で、こう批判した。
「そもそも医療福祉分野で、違う職場に移った元同僚と再会なんてのは、ものすごくよくあることなのに、元上司は、今後も私と顔を突き合わせる機会がある可能性を考えなかったのでしょうかね。馬鹿としか言いようがありません」
女性は、「ワーカー研修会や新しい施設や病院の見学会」で見かけたときには、ひそかに仕返しを考えているようだ。
「堂々とうやうやしくあいさつしてやるつもりです」
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