学歴が人生に大きな影響を及ぼすことは間違いない。「この学歴で良かった」と思う経験が多い人ほど、学歴の必要性を実感しているだろう。東京都に住む30代前半の女性は上智大学卒。学歴については、
「私の人生では必要だったし、私の職場で関わる先輩方をみていると、これからも必要だと思う」
と語る。女性はメーカー系(素材・医薬品他/企画・マーケティング・経営・管理職)の企業で働き、年収は900万円だ。まず、就職活動のときには滑り出しが容易だったと明かす。(文:篠原みつき)
「『仕事ができる若手』になる事ができる。“当たり”の職場職種に付ける」
「誰でも知っているような企業の二次面接まではまず落ちる事は無い。リクルーターも多々付く。そこからは先は実力勝負」
競争率の高い有名企業に、途中まですんなり行けたようだ。次に入社してからの「若手時代」も、学歴が役に立っている。
「ゆるやかな学閥で他社他部門幅広い情報を仕入れる事ができるためズレた結果を出す事が無い。『仕事ができる若手』になる事ができる。“当たり”の職場職種に付ける」
そのほか「MBA取得留学等のお誘いを受けやすい」というメリットもあるそうだ。しかし30代である現在、「特に学歴が必要な場面は無い」そうで……
「たまにゼミの教授のところに遊びに(情報収集に)行く程度。 当たりの職場職種で経験を積んできたので、ハズレ部署の同期との間に知識待遇に差が付いている」
“ハズレ部署”がどこを指すのか不明だが、学歴による格差を感じているようだ。
「『低くない』と感じるのは、早慶ICU上智、旧帝大、一橋。それ以外はどんぐりの背比べ」
また、職場の50代以上の先輩を見ていて分かったことも書いている。50代以降は「東証書類や経歴書等でまた大学名が登場」と、再び大学名がものを言う時期が来るそうだ。
「取引先へのファーストインプレッションが良い。 特に東大卒の先輩方(の成功例)は、ずっと周りから『東大卒』と言われてきて、本人もそれに見合うように努力してきたからか、立ち振る舞いも仕事内容も一流。こういう方が後に経団連とかで活躍されるんだろうなと思う」
高学歴は、投資家や取引先に印象が良いのだろう。さまざまな経験と身近な先輩を見てきた結果、自身の「結論」をこう書いている。
「日本の大きな組織で活躍する為にはあった方が有利。興味ない人には不要なのかも?」
なお、自身の学歴について「不満は無い」と回答しており、「学歴が高い」と感じるレベルを「アイビープラス、オックスブリッジ、東大・京大、東工大・藝大、あたり。あと、身近では北京大と台湾大も」とした上で、
「『低くない』と感じるのは、早慶ICU上智、旧帝大、一橋。 それ以外はどんぐりの背比べ」
とその他を一蹴した。
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