友人に対して頭ごなしの説教をするのは論外だが、良かれと思ってしたアドバイスでも、状況によっては大きなお世話という事もある。
岐阜県の40代男性は、30歳頃に離婚を経験した。その際「当時仲の良かった4人で励まし会のような飲み会を開いてもらった」というが、そのうち1人の友人の言動は、男性には耐え切れないものだった。なんと
「お前のあれがだめだ、ここがだめだ」
と、延々と説教をし始めたというのだ。(文:國伊レン)
「頭ごなしにあれこれ言われるのに耐えられなくなり、途中で退店」
励まし会では、男性の話を親身になって聞いてくれる友人もいたが、一人が説教をし始めたことで雰囲気は悪くなったに違いない。
「こちらにも非はあったが、離婚の原因は複雑な事情があってのことなので、頭ごなしにあれこれ言われるのに耐えられなくなり、途中で退店。それ以来一度も会っていません」
離婚したばかりで心傷の男性に対し、上から目線で説教をするのはあまりにも酷だろう。せめて言い方には気を付けて欲しいものだ。
一方、逆の立場で絶縁した人もいる。神奈川県の50代女性は相手を気遣いながら友人の家庭について助言したが、激怒されてしまった。
相手は高校時代の友人だ。彼女はシングルマザーで「年頃の娘2人」を育てる傍ら、マッチングアプリ等を通して色々な男性と交友していたという。
友人はその中の何人かと親しくなり、男性と泊りで登山に行くなど、家を数日間空ける事もあった。そんな中、飲みの場で「次第に次女が荒れてきて、家出を繰り返すようになってしまった」と打ち明けられた女性。そこで友人に対し
「やはり家を空けすぎなのでは?日帰りデートで十分ではないか」
と助言した。だが、このアドバイスは友人の逆鱗に触れたようだ。
「子どもの居ないあんたにそんな事わかるわけない!」
逆上し、もう一人の友人と3人で飲んでいた店を出て行ってしまった。その後も怒りは収まらなかったようで
「クラス会等で顔を合わせる度に嫌味、というか子どもじみた聞こえるような悪口を言われたりして、私もイラッとしていい加減にしてよ!と喧嘩になり絶縁」
と関係が決裂したことを明かした。
家庭の問題は本人にしか分からない事情があり、安易に口出しされれば不快に感じるのも無理はない。ただ、客観的な視点から助言してくれる存在も貴重ではある。友人がそれに気づく日は来るのだろうか。
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